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心の進路はいつも「幸せ」に

「このクセを直したい」と思っていながら、不幸がクセになっている人って、意外と多いのかもしれません。

不幸グセはいろんな原因でついてしまいますが、よく聞くのは、親が不幸そうにしているのをずっと見ていたおかげで、自分にも不幸グセがついてしまった、というパターンです。

かくいう私も、小学生のころから大学生のころまで、親の不幸を見て過ごしました。
特に中学高校のときがひどくて、高校のときなどは部活から疲れて帰ってくると、親同士の怒鳴り声が家の外まで聞こえてくる、という感じでした。

以下はあくまで一例で、もう大丈夫なのですが、参考までに私のことを書いておきます。次の段落までさらさらっと読み飛ばしていただいても構いません。

私の親は1年365日中363日はケンカしている親で、母親は「私はこの家では奴隷同然」「クズみたいなこの地域に無理やり住まわされている」といった被害妄想全開で不平不満を言っていました(実際にはそんなことはないですよ)。
父親はそういうことを言わないまでも、あきらかにそんな母親に対して疲れ切っていて、最終的には病気になり、日本人の平均寿命よりは大分早めに、天国へと旅立ちました。

このような家だったので、親が幸せそうだったのを見たことがありません。
そういうことを見て育った人は、どうやったら幸せになれるのか、そもそも何が幸せなのか、見つけにくくなってしまうかもしれません。
実際、私はその「リハビリ」に結構時間がかかってしまったかもしれません。

では、幸せな記憶を持たない人は、この先も幸せになれないのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。
大丈夫、あなたは幸せになれます。

人生には、幸せになるための「仕組み」があるのです。その仕組みがわかれば、どんな過去を持っていても関係ありません。

もしかしたらあなたも、家族のことで何かいやな記憶を持っているのかもしれません。
私よりも厳しい環境で育った方もたくさんいらっしゃることでしょう。
そんなあなたにも「どんな境遇で育っても、幸せになれるから大丈夫」ということを、わかってほしいのです。

「マジメ」や「努力」は幸せにつながらない

世の中には、幸せについての大きな「カン違い」がふたつあります。

ひとつは、幸せになるための仕組みを知らないのに、マジメに努力をしていれば大丈夫、というものです。
残念ですが、「マジメ」や「努力」は、大丈夫じゃありません。
たくさん努力をしても幸せになっていない人はたくさんいます。

また私の家族の話で申し訳ありませんが、私の父親がいい(?)見本です。
私の父親は、私の母と私を養うためにマジメに働いていましたし、浮気をすることもなく平日はまっすぐ家に帰ってきていました。
さらに、日曜日は地域の野球チームの監督もやって、地域貢献をやっていました。家のローンもしっかり返しました。
でも、家では母親と怒鳴り怒鳴られを繰り返し、気晴らしに遊びに行くこともなく、病気になってしまいました。

本人がどう思っていたのかは、今となっては知る由もありませんが、ハタから見ていてその様子に憧れることはないことは確かです。
(「いや、実は帰りにちょっと寄り道してて、それなりにいい思いもしてたんだ」というなら、逆に「よかったじゃないか!」という気持ちです。たぶんないと思いますが)

こういう人生を送っている人も、多いのかもしれません。
マジメに努力しても、幸せにはなれないのです。

もちろん、マジメや努力が「悪い」わけではありませんし、マジメにやっている人や、努力をしている人が「ダメ」だということはまったくありません。
努力が必要な場面もあるでしょう。
また、マジメにやることや、努力が好きな人もいると思います。好きな人が好きなものを我慢する必要はありません。そうやって幸せになる人も、実際にいるわけですし、普通学校などでは、そういう人について学ぶものですよね。

でも、それは現実の一部分だということです。
「努力やマジメにやること」と「幸せになること」の間には、しっかりとした結びつきはありません、ということです。

「苦あれば楽あり」ではない

♪人生楽ありゃ苦もあるさ♪
おじいちゃんとおばあちゃんが、よくこの歌が流れるドラマを観ていました。
また、
「楽あれば苦あり。苦あれば楽あり」
小さいころ、この言葉を知って、気持ちが前向きになったことも覚えています。
でもこれは、ときにそういう順番で出来事が起こることもありますが、ほとんどの場合は正しくありません。

では、何が正しいのか。それは、
「苦のあとは苦」。「幸せのあとは幸せ」
という法則です。

私は、学校でよく、「なんで、大して勉強もしてないし、優しくもない人たちが、あんなに楽しそうなんだろう」って思っていました。
まぁ、これは冗談ですが、世の中をよく見てください。あんまり苦労してない人が、楽しそうにしてますよ。
・・・はい、これも冗談です。

冗談とは言ったものの、9割がた当たっているのではないでしょうか。
私は教室の中ではマジメに努力しましたが、幸せの法則から外れているときには、そんなに楽しくありませんでした。
でも、マジメじゃない人たちは、無意識に幸せの法則に沿って生きていたのでしょう。

もちろん、彼らにも他のところではいろいろあったのだと思います。
でも、教室では楽しい友達と楽しんでいた。それによって、もっと楽しいことを引き寄せた。そういう意味で、彼らは幸せの法則の活用者でした。

逆に、私は学校の帰り道には「法則」に沿っていたため、友達と楽しい時間を過ごすことができました。その楽しさは、どんどん高まっていったので、家での苦しさも忘れることができて、最高の時間でした。

でも、この法則を理解していないと、幸せになるかならないかが他人任せになってしまいます。
せっかくですから、その「法則」を、あらゆる場面で使えるようにすることです。
そうすれば、大丈夫です。過去がどのような境遇であっても、関係ありません。

仕組みを理解する人が幸せになれる

ブルーハーツの『情熱の薔薇』っていう作品があります。そこに

なるべく小さな幸せと なるべく小さな不幸せ
なるべくいっぱい集めよう

という歌詞があります。

この歌詞のように、「なるべく小さな幸せ」を、「なるべくいっぱい集め」ることが、幸せになるコツです。

先ほど見たように、幸せになるための法則は
「幸せのあとは幸せ」
ということです。
これが幸せになるための「仕組み」です。

幸せになるために、未来に幸せになることを考えてはいけません。
そうではなくて「今」幸せになった人に、幸せがやってくるのです。
この宇宙は、そういうふうにできています。

でも、家が辛くて、今幸せになるどころじゃない、という方もたくさんいると思います。
そういう人はどうすればいいのでしょうか?

まず絶対にやってほしいのは、「自分の心身の安全を確保する」ということです。
それだけは絶対にやってください。
親と一緒にいるのがきついのであれば、自分の部屋にこもる、あるいは近くの飲食店に行く、助けてくれそうな知人の家に行く、でもいいです。
「家じゃなければどこでもいい」と思って、犯罪に巻き込まれそうな場所にはいかないでくださいね。そこは冷静になって、静かで安心できるところを探してくださいね。

また、これは信じても信じなくてもどちらでもいいのですが、親同士が争っているのは、魂のレベルで言えば、お互いに必要があって争っているのですから、あなたが心配する必要はありません。

それができているという前提で、話を進めます。

ぼくらにとっては、「幸せ」なんて見つけ放題

「お金がないから幸せじゃない」「高いご飯が食べられないから幸せじゃない」「彼氏・彼女がいないから幸せじゃない」
普通の人はこう考えています。

でも、ないものばかり見ても、仕方ないですよね。
いや、彼氏・彼女はほしいですよ、もちろん。
そんでもって、付き合うなら、幸せそうな人と付き合いたいですよね。

話がそれました。
最初の「あれがない、これがない」って言っている人たちって、幸せのハードルを高く設定しすぎていて「幸せおんち」になっていると思います。

今幸せになる」って簡単なんです。
ひとりでも幸せになれます。音楽を聴いても、YouTubeを観ても、アニメを観ても幸せになれます。
ぼくは中学と高校のとき、お金もなかったですから、図書館でCDを借りていました。ビートルズやクイーンやサザンのCDに、どれだけ幸せにしてもらったか知れません。

そういう環境が近くになかったとしても、散歩をしても気持ちよくて幸せですし、筋トレが好きなら器具を使わない筋トレをすれば幸せです。
楽しいことや、好きな人と一緒にデートをしていることを妄想するだけでも幸せですし(頭の中は自由で、誰にも支配できません)、ただぼーっとしても、ふわふわっとして幸せじゃないですか。

そもそも、親がめちゃめちゃケンカをするのだとしたら、その喧噪から離れているだけでも幸せです。
学校に行ったら親もいませんし、友達と笑いあうだけで、すごく幸せです。

自分に都合よく考える「練習」をしてみましょうね。
ごはんがマズくても、「食べられないよりは幸せ」かもしれません。
逆に、ごはんが食べられないなら、「まずいご飯を食べなくてよくて幸せ」かもしれません(笑)。

そう考えたら、「今」幸せになることなんて、簡単じゃないですか?

笑いごとにできない気分の方、ふざけちゃってすみません。でも、自分を救うのは自分だけです。どんなときでも、頭の中で考える事は、あなた自身がコントロールして、少しでもプラスに転じましょう。

これらは、「小さな幸せ」かもしれません。でも、これらを「いっぱい集め」ることで、「今」幸せになることです。
今幸せになった人だけが、「幸せの波動」を出すことができます。そして「幸せの波動」を出している人だけが、次の幸せに出会えるのです。

生きていると、苦しいことはたくさんあります。
でも、それを恨んでも、文句を言っても、人に当たっても、幸せになることはできません。

そうではなくて、今自分の近くにある小さな幸せを見つけること、なければ頭の中でつくり出しちゃうこと。
これによって、あなたの心の針を、「幸せ」に向けることができます。

幸せの方に向いたら、人は幸せになれます。

神さまはそういう仕組みをつくってくれたので、今がどんなにきつくても、大丈夫です。

あなたは必ず幸せになれます。

この記事がその役に立てば、これ以上ない幸せです。

いつも応援してくださりありがとうございます。