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草木でつくる古典インク CRAFT INK LAB  TAG STATIONERY 田中直染料店 誠品生活日本橋

以前紙博東京2024にて古典インク作りのワークショップに参加しました。

紙博でのワークショップは通常よりも少し内容を少なくしたものでした。簡易版は初めてチャレンジするには丁度よかったです。

しかし一度フルバージョンでの説明を聞いてみたいと思い、誠品生活日本橋で開催された古典インク作りのワークショップに参加してきました。

今回はその感想についてまとめます。

内容が盛りだくさん

草木でつくる古典インクのワークショップは大きく2つのパートに分かれていました。

古典インクの構成や材料となる染料の説明を田中直染料店さんが行い、実際に染料を混ぜてインク作成を行うパートをTAG STATIONERYさんが説明しています。

田中直染料店は京都に店を構える染料と染色材料の専門店です。

TAG STATIONERYは京都の文具メーカーです。

紙博では田中直染料店の方が全て説明していたと記憶しています。お話しする方が1人増えたことで紙博のときよりも説明内容のボリュームが格段にアップしていたので聞き応えがありました。

染料の材料もたくさん置いてあるのでつい見入ってしまいます。

香りを楽しむインクが作れる

このワークショップでは草木から作られた天然染料と鉄、アラビアガム(増粘剤)を混ぜて古典インクを作ります。

今回は8色の染料からオリジナルの配合を作ることができました。

紙博のワークショップでは3種類の染料から選ぶ形だったので今回の内容だと目移りしてしまい大変でした。

用意されていた染料の中でもユーカリと丁子(クローブ)は精油としてもおなじみの植物ですが、なんと染料が精油と同じように香ります。ユーカリは少し香りが柔らかくなっていましたが丁子に関しては精油そのままというよりもスパイスのクローブを嗅いだ時そのままのような強い香りです。

誠品生活日本橋に合わせた特別染料である烏龍茶もお茶そのものの良い香りがしました。

好みの香りに仕上がるように染料を選んでインクを作るのも面白いと思います。

私は香りを重視してインクを配合しようとしていました。

しかし余りにも烏龍茶が良い香りだったため烏龍茶染料単体でインクを作ることにしました。できあがったインクは烏龍茶の香ばしいお茶の香りがしっかりしています。

自分で古典インクが作れるかもしれない

ワークショップの中で古典インクを作る際の天然染料と鉄、アラビアガムの適切な配合量について教えていただきました。

そして烏龍茶染料の作り方について触れた際に材料を揃えれば自分でもインクを作ることができるのだとわかりました。

写真はワークショップ開始から煮詰めていた烏龍茶に鉄を混ぜて古典インクにしているところです。シャーレに入っている烏龍茶と鉄が混ざった部分が黒く変化しています。

天然染料作りは大変そうですが自分の好きなインクが作れる可能性があるというのは夢が広がりますね。

インク作りに必要な材料の幾つかは田中直染料店さんでも買えるようなので揃えてみようか悩んでいます。インク自作沼は深そうですね……。

もしオリジナル古典インク作りに興味のある方がいましたら一度このワークショップを受けてみることをオススメします。

余談:インク詰まりの解消方法が判明

以前書いた古典インクの記事でインクが詰まりやすいためペン先を2本ダメにしたと書きましたが今回のワークショップにて「クエン酸を使って洗浄するといい」と教えてもらいました。

クエン酸がなかったのでレモン汁を溶かした水でペン先を洗浄したところインク詰まりがすっかり解消しました。元の状態まで無事に復帰できました。

天然染料でつくる古典インクは詰まりやすいようなのでこまめにクエン酸でのお手入れが必要なようです。

洗いやすい万年筆を使うとよりよいと思います。

私がお気に入りのプレジール(プレピー)は洗いにくいタイプの万年筆のため他に良いものはないかと悩んでいます。

まとめ

誠品生活日本橋でのワークショップでお話しを聞いたことで紙博の際に疑問に思っていた部分が解決したので参加できてよかったです。

草木でつくる古典インクのワークショップで作った烏龍茶の古典インクの色見本は後日別の記事でまとめます。

このワークショップはインク好きなら楽しめるような学びがたくさん発見できるので一度は体験してみて欲しいです。インク沼の深みにハマれること間違いなしです。

長くなりましたがここまで読んでくださりありがとうございました。

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ふわふじこ
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