プレピーと無印ポリカーボネイト万年筆を比較してみた
以前、無印の万年筆を初めての万年筆におすすめしたいというnoteを書きました。
そのnoteの中で、無印で発売されているポリカーボネイト万年筆とプラチナ万年筆のプレピーはペン先が同じであると書きました。今回は、もう少し細かく両者の比較をしてみようと思います。
結論から言ってしまうと、どれも値段の割に質のいい万年筆なのでデザインが好きなものを選べば問題ないです。
プレピーと無印万年筆の比較
今回用意したのは、限定デザイン柄のプレピー(細字F)・ペルパネプというノートとコラボして発売されているペルパネプデザインプレピー(細字F)・無印ポリカーボネイト万年筆(細字F)の3本です。
通常デザインのプレピーを所持していないため見た目の比較などは限定デザインで行いますが、値段の比較は通常のデザインのものを参考にします。
限定デザインも基本的には色が違うだけで万年筆の形状は同じなので、通常デザインのプレピーの購入を検討している人の参考にも十分なると思います。
今回は、値段・デザイン・書き心地の3点を比較します。
①値段
通常のプレピーとペルパネプデザインのプレピーは共に定価440円、無印のポリカーボネイト万年筆は定価490円です。
画像に写っている黒いボディに金色の和柄がデザインされているプレピーは、過去に限定で発売されていたもののため値段が通常のものと異なり550円します。
限定デザインのプレピーを現在入手することは難しいので、気軽に買えるものは通常デザインとペルパネプデザインのものだと思います。両方とも440円と万年筆にしてはかなり安いです。
ポリカーボネイト万年筆も490円と万年筆にしては破格なのですが、プレピーと比べると少し高く感じるかもしれません。
②デザイン
全体的なデザインを比較すると、無印のポリカーボネイト万年筆は角丸の長方形のような、やや直線的な形をしていることがわかります。
通常のプレピーとペルパネプデザインのプレピーは楕円のような丸みのあるフォルムです。色が違うだけで両方とも同じ形状をしています。
プレピーのキャップが透明のためデザインがわかりにくいですが、ペルパネププレピーと同じキャップの形をしています。クリップ部分が、矢印のような剣のような少し癖のある形をしています。
無印万年筆のクリップは、つるっとしたシンプルなデザインです。
③書き心地
書き心地のよさは、ペン先の書き味と万年筆の重さで変わると思います。
まず書き味ですが、今回比較した3種類の万年筆はすべて同じペン先が使われているため、書き味は同じです。個体差は多少ありますが、さらさらとした書き味をしています。
また、主軸部分も同じ作りのため持ち心地も同じです。
見た目が同じなのであまり意味はないですが、プレピーの主軸を無印のポリカーボネイト万年筆のボディに付け替えることもできました。
次に万年筆の重さですが、ボディやキャップの重さはそれぞれ違いました。そのため、万年筆を持った時の重心は少し変化するかもしれません。もし書き心地に変化が生まれるとすれば、この重心の位置の違いによるものだと思います。
無印はキャップもボディはほかの2つと比べると少し重いようです。
ただ重さの違いがわずかなためか、私が3種類とも使用した感じでは違いはほぼわかりませんでした。使用感は同じだと思います。
まとめ:見た目が気に入った万年筆を選ぼう
値段とデザインに違いがありますが、書き心地は同じという結果になりました。
商品価格は数十円の差になりますので、自分が好きなデザインの万年筆を選ぶのが一番いいと思います。
私は万年筆を染めて遊ぶこともあるので白い万年筆が欲しかったのですが、ペルパネプデザインの万年筆ですとボディに印字がしてあるため、全体が白一色の無印ポリカーボネイト万年筆を選びました。
また、今回の比較では3種類ともすべてペン先が細字のFのものを使用しましたが、通常デザインのプレピーだけ細字Fと同じ価格で中字のMという太さのペン先を選べます。
字が太くなるペン先の方がよりぬるぬるとした書き味になるので、滑らかな書き心地を味わいたい方はプレピーの中字Mを選ぶといいかもしれません。
気軽に買いやすい価格ながら、どれも質の高い万年筆ですので、気になるものがあったらぜひ試してみてください。