見出し画像

初めての万年筆を買うなら無印良品がおすすめ

万年筆デビューをしようか迷っている方に、無印良品で売られている万年筆をおすすめしたいです。

文具店で品質の確かな万年筆を買えればそれに越したことはないのですが、いきなり専門店に行くのは初心者にとってハードルが高いのではないかと思います。

そこで、服を買うような気軽さで万年筆を買いに行くことができる無印良品をおすすめします。

無印良品では2種類の万年筆が販売されており、どちらも万年筆にしては低価格です。万年筆とはどのようなものなのか試してみるのにぴったりだと思います。

無印の万年筆①アルミ丸軸万年筆

アルミ丸軸万年筆の特徴

万年筆全体がアルミニウムを始めとした金属で作られている万年筆です。1,090円(消費税込)で販売されています。

軸が細身なので、手帳に挟んで持ち歩くこともできます。見た目がシンプルで万年筆感も薄いので、様々なノートやファイルに合わせやすいデザインです。

金属製のボディのため、しっかりとした重さがあります。字を書くために外したキャップを軸の後ろに嵌めることができるので、キャップを紛失する心配がありません。

字の太さはFの細字で、0.5のボールペンに近い字幅になります。カリカリとした書き心地で、字を書いている感覚が強く感じられます。

アルミ丸軸万年筆がおすすめの理由

①   見た目が良い

万年筆は丸みのあるデザインのものが多いのですが、こちらの万年筆は直線的です。

キャップやボディなど万年筆全体が銀一色と装飾が少ない点も、シンプルな商品づくりに特化している無印らしいと感じます。

デザインが凝った万年筆ですと、形が可愛らしく女性らしいものや色合いが渋く男性的なものなど人を選ぶことがあります。

しかし、無印良品のアルミ丸軸万年筆はシンプルな見た目だからこそ、使う人を選ばないデザインであると言えます。

②   軸の太さが細い

こちらの万年筆は軸の太さが一般的な万年筆よりも細いです。

普段使うようなシャープペンシルやボールペンと太さが近いと思います。

ボディには多少太さがあった方が持ちやすいと言われています。しかし、普段使用している文房具と太さが近い方が、初めて万年筆を持ったときに違和感が少ないのではないかと思います。

また、通常の万年筆はペンホルダーに入らないことが多いですが、細身であるため手帳やファイルについているペンホルダーに収納可能です。

③   カートリッジがついている

アルミ丸軸万年筆には黒色インクのカートリッジが1つ付属しています。そのため、購入してすぐに使うことができます。

もしインクを使い切っても、替えのカートリッジが売られているので購入した万年筆を使い続けることができます。

カートリッジは2本入り105円で売られています。

④   コンバーターが使える

専用カートリッジだと黒色しかありません。しかしコンバーターという万年筆用インクを吸入することができる器具を使用すると、自分の好きな色のインクを使用することができるようになります。

コンバーターの使用は推奨された使い方ではないため、何か不具合が起きても自己責任となってしまいます。

ただ私の場合ですが、無印の万年筆に他社メーカーのコンバーターを刺して使用し続けても不具合は起きませんでした。

コンバーターは欧州規格のものが適しているそうです。私はペリカンのコンバーターを使用しています。1つ800~1000円程度で売られています。

無印の万年筆①ポリカーボネイト万年筆

ポリカーボネイト万年筆の特徴

万年筆全体がポリカーボネイトを始めとした樹脂で作られている万年筆です。490円(消費税込)で販売されています。

ホワイトグレーの落ち着いた色合いとのことですが、ほぼホワイトだと思います。

字の太さはFの細字で、0.5のボールペン位の字の太さになります。値段の割には滑らかな書き心地なので、あまり力を入れないで字が書ける万年筆の特徴がしっかりと味わえます。

初めての万年筆とは少し話がそれますが、少し慣れてきたら万年筆を染めるという楽しみ方ができます。

こちらのポリカーボネイト万年筆はキャップと軸が白いので、染料を使うことでオリジナルカラーの万年筆を生み出せます。

上にある写真の左側に並ぶ4本はすべて無印の万年筆を染色したものです。少しムラができやすいですが、世界に一つだけのオリジナル万年筆なのでとても愛着がわきます。

ポリカーボネイト万年筆がおすすめの理由

①   安い

とにかく安いです。先ほど紹介したアルミ丸軸万年筆1本分の値段でこのポリカーボネイト万年筆が2本買えます。

万年筆のニブを観察したところ、プラチナ万年筆の刻印が印字されていました。どうやら、プラチナ万年筆から発売されているプレピーやプレジールと同じペン先が使用されているようです。

プレピーは400円前後で買うことができるので無印万年筆の方が高いのです。しかし、ポリカーボネイト万年筆の方がデザインに癖がなく商品名の印字もないので見栄えがいいと思います。

後日こちらの万年筆とプレピーの比較をnoteにまとめようと考えています。

プレジールは1000円前後で買うことができる商品です。無印の万年筆との違いは見た目だけなので、無印の万年筆で書き心地を試してからプレジールを買うという選択もありです。

無印のポリカーボネイト万年筆はシンプルなデザインで低価格なのに安っぽくない万年筆なので、とてもコスパがいいと思います。

②   程よい太さ

万年筆らしい太さがあるので、万年筆の持ち心地に慣れる練習に適しています。

通常万年筆はボールペンなどと比べて太さがあるので、慣れるまでは使いづらいと感じることがあります。

そこで、今後様々な万年筆を試してみたいと考えている方のステップアップ用万年筆として使うことができます。

こちらの万年筆の太さに慣れてしまえば、他社の万年筆を使用しても使いにくさを感じることは少なくなると思います。

③   カートリッジがついている

ポリカーボネイト万年筆にも黒色インクのカートリッジが1つ付属しています。購入してすぐに使うことができます。

替えのカートリッジは黒とブルーブラックの2色が売られています。

カートリッジは4本入りで250円です。

④   コンバーターが使える

カートリッジを刺して使う場合は2色の中から選ぶことになりますが、コンバーターを使用すれば数多く存在する万年筆用インクの中から好きな色を選んで使用することができます。 

こちらの万年筆の場合も、コンバーターを刺して万年筆を使用するのは推奨されていません。

私の試した結果ですが、コンバーターでインクを補充して無印の万年筆を使用し続けても不具合は起きませんでした。

コンバーターはプラチナ万年筆のものが適しています。コンバーターの色は金と銀の2種類あり色によって値段は変わりますが、1つ700~900円程度で買うことができます。

初めての万年筆を買うなら無印良品がおすすめ

入門編にぴったりで低価格な万年筆が、気軽に入りやすい無印良品で購入可能です。

両方ともカートリッジが付属しており、慣れればコンバーターを刺して万年筆を使用できます。

アルミ丸軸万年筆のいいところ
①   見た目がスタイリッシュ
②   軸の太さが細い

ポリカーボネイト万年筆のいいところ
①   安い
②   万年筆らしい太さがある

それぞれ違った良さがあります。

文具店に行かなくても手に入る無印の万年筆で、万年筆デビューはいかがでしょうか。

この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは勉強代にさせていただきます。