春暁 色彩雫 パイロット PILOT
今日は色彩雫の春暁(しゅんぎょう)というインクの紹介をします。
こちらのインクは2024年10月に色彩雫の新定番色として発売されました。
春の穏やかな夜明けをイメージした色のインクです。黒とも紫とも言えない絶妙な色をしています。
以前東京限定で発売されていた色彩雫の江戸紫に似ている気がしたので色比較をしてみました。この記事の終盤にまとめてあります。
春暁×トモエリバー/クリーム
トモエリバーはにじみやかすれが起きにくいという特徴を持ち、しっかりとした書き心地をしています。今回はクリーム色の用紙を使用しました。
インク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はプラチナ万年筆のプレジール中字Mとiro-utsushiの中字Mを使って書きました。
書いた文字は深みのあるプラムです。ゴールドフラッシュも端々に見られます。
暗い色なのですがどことなく温かみを感じる色です。
春暁×iroful/イロフル
iroful/イロフルという紙はインクの色・濃淡をくっきり鮮やかに表現できる特徴を持ち、しっとりとした書き心地をしています。
こちらもインク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はプラチナ万年筆のプレジール中字Mとiro-utsushiの中字Mで書いています。
書いた文字は赤みのある深い紫色です。インクの濃く溜まった部分にはゴールドフラッシュが現れました。
今回使用した紙の中では一番明るく発色しています。
春暁×10 グラフィックに適した用紙
グラフィックに適した用紙はスライド式リングレスノートであるSlideNote(スライドノート)のリフィルとして発売されているケント紙です。絵を描くことに適した用紙ですが万年筆で文字を書くと滑らかな書き味が楽しめます。
こちらの文字に使用したのもカリグラフィー用のつけペン、文字はプラチナ万年筆のプレジール中字Mとiro-utsushiの中字Mです。
書いた文字はやや赤みのある暗い紫色をしています。この紙とインクの組み合わせだとゴールドフラッシュは現れませんでした。
今回使用した紙の中では一番くすみが強く現れていると思います。
春暁×MEETS TAKEGAMI A4 PAPER
MEETS TAKEGAMI A4 PAPERは100%国産の竹で作られたサスティナブルな紙です。一般的な紙と比べて表面にわずかな凹凸があり、個性的な書き味をしています。
こちらの文字もインク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はプラチナ万年筆のプレジール中字Mとiro-utsushiの中字Mで書いています。
書いた文字は黒に近い赤紫色です。この紙だとゴールドフラッシュは現れませんでした。
春暁はこの紙との組み合わせが最も暗く発色しています。
春暁×ケント紙
ダイソーのKENT PAPER(ケント紙)にインクを塗りました。
はがきサイズで厚みがあるので絵を描いたり色見本を作ったりするのに便利で重宝しています。
色の濃い部分と薄い部分を楽しみたかったので水筆を使ってラフにインクを
塗りました。
インクが濃い部分は紫みのある茶色のようでもあり茶色みのある紫色のようにも見えます。ほとんど黒に近い色です。色の淡い部分はくすみの強い赤紫色になりました。
春暁と似ている色との比較
春暁と色が似ていると感じた色彩雫の江戸紫との比較をしてみました。
紙はケント紙を使用しています。
春暁はとても暗い赤紫色です。江戸紫はやや鮮やかさのある赤紫色のように見えます。
春暁は落ち着いた色合いなので江戸紫よりも普段使い向きで使い勝手が良さそうです。
まとめ:春暁は春の暖かさを感じるダークなインク
春暁は使う紙によって黒に見えたり紫に見えたりと不思議な発色をするインクです。色が淡い部分にはピンクが垣間見えることもあります。
冬から春にかけて使いたくなる色です。普段使いしやすい暗い色でありながら紙との相性による色の変化が見られます。
また紙にもよりますがゴールドフラッシュも楽しむことができるインクです。
もし機会がありましたらぜひ試してみてください。