市販のラベンダー精油が苦手でも使用可能なラベンダー精油を見つけた
以前noteで苦手な精油を克服した方がいいのかという話をまとめた際にラベンダー精油が苦手であると書きました。
花の甘さとスッと鼻を抜ける爽やかなハーブの香りが融合したラベンダーの精油は非常に万能で多くの人に好まれる香りをしています。
ところが私はラベンダー精油の中でもメジャーである真正ラベンダーの精油を嗅ぐと体が妙に緊張してしまいます。精油の中にツンとした特有の刺激を感じるからだと思います。
しかし思い返してみると、子供の頃はラベンダーの香りが大好きでした。家族で毎年のように訪れていた河口湖のラベンダー畑ではラベンダーの花の香りを何度も嗅いでは堪能していた記憶があります。
そこで思いついたのは、日本で育てられているラベンダーから作られた精油であれば私でも問題なく楽しめるのではないかという発想でした。
近年では日本で栽培されている植物から作られた精油である「和精油」が注目を集めています。その和精油の1つとして日本で作られたラベンダー精油も一緒に紹介されていることが多いです。
そこで日本産ラベンダー精油を販売しており試し嗅ぎが可能なお店を探してみました。すると店舗ではないのですが「ラヴァンドの小径」という山梨にある農家さんを見つけました。
ラヴァンドの小径では富良野ラベンダーと総称される日本で品種改良されたラベンダーを中心に育てています。こちらの農家さんは毎週のように青山ファーマーズマーケットというイベントに出店しています。毎年6月に入ると山梨で育ったラベンダーから作られた精油の取り扱いが始まるそうです。
人が多いところは苦手ですが香りを試したい好奇心が勝ち、勇気を出して青山ファーマーズマーケットに出店しているラヴァンドの小径を訪れてみました。
店先には真正ラベンダー4品種とラバンディン1品種の精油が並べられていました。精油を試してみると一切不快感がなくどれもいい香りであると感じました。真正ラベンダーの精油を嗅いで初めていい香りだと感じたかもしれません。とても驚きました。
全品種がいい香りでしたが、その中でも特に気に入った3種の精油をお迎えしました。簡単にですが個別に香りを紹介します。
おかむらさき
1964年に優良品種に指定されたラベンダーです。ラベンダー精油の品評会で金賞を受賞したことのある品種だそうです。
こちらを嗅いだ瞬間に河口湖のラベンダー畑が脳裏に広がりました。調べてみたところ「おかむらさき」は河口湖で育てられているラベンダーの1つのようでした。私が子供の頃に喜んで嗅いでいたラベンダーはこの「おかむらさき」だったのかもしれません。
こちらの精油はハーブの刺激が柔らかく花の甘さをしっかりと感じることができます。全体的に爽やかな印象です。
はなもいわ
札幌にある藻岩山が名前の由来となった1967年に優良品種に指定されたラベンダーです。すがすがしい香りが特徴の精油だそうです。
スーッとしたハーブの清涼感と共にお菓子を思わせるようなこっくりとした甘さがあると感じました。ハーブ感は強いのですが嫌味がなく、甘さと絶妙にマッチしています。
ようてい
羊蹄山が名前の由来となったラベンダーで、1964年に優良品種に指定されています。爽やかさの中にも深みを感じさせる香りだそうです。
どことなく紅茶を思わせる香りだと感じました。甘さやハーブの清涼感は控えめですが少し苦みがあります。それでいてどっしりとした濃い香りをしており、ウィスキーのような琥珀色の香りをしています。
まとめ:ラベンダー精油が苦手でも国産ラベンダーの精油なら大丈夫
今回購入した精油はどれも真正ラベンダーを品種改良したラベンダーのため分類上は真正ラベンダーです。しかし普段手に入りやすい真正ラベンダー精油とは全く異なる香りをしていると思います。通常の真正ラベンダーの香りが苦手な私でも快いと感じる香りの精油ばかりでした。
他のお店が作っている国産ラベンダー精油も試したいと思っていますが、ラヴァンドの小径の精油が気に入りすぎて来年も購入しようと今から考えています。
今回購入した精油のおかげでラベンダー精油のもつリラックス効果や安眠効果を初めて体験することができました。3品種のどれを香らせても気持ちよく眠りにつくことができます。
もし機会がありましたら、ぜひ試してみてください。