タンブリング タイム ブルー(Tumbling Time Blue) フェリスホイールプレス(Ferris Wheel Press)
今日は、フェリスホイールプレスから発売されているTumbling Time Blueというインクの紹介をします。
こちらのインクは、2022年6月に発売を開始したフェリーテールコレクションというシリーズの1つです。おとぎ話という意味のFairytalesとフェリスホイールプレス(Ferris Wheel Press)をかけてフェリーテール(Ferritales)というコレクション名がついているようです。
このシリーズは不思議の国のアリスからインスパイアされた派手で煌びやかな色合いをコンセプトにしています。
こちらのコレクションのインクは全てラメが入っているシマーインクでありながら、インクのフラッシュが激しく起こるシーンインクでもあります。インクが乾くとラメやメタリックな艶がギラギラとして非常に派手です。
今回ご紹介するタンブリングタイムブルーは、うさぎを追いかけて穴に落ちたアリスが体験する不思議な時間をイメージしたインクです。
暗い青色のインクに銀色のラメが入っています。インクが乾くとメタリックな赤色が現れます。
インクの外箱に書かれている説明によるとインクの濃淡が現れにくいインクのようです。
万年筆に入れるとインクが詰まる可能性があるため、つけペンやガラスペンでの使用が推奨されています。
Tumbling Time Blue×トモエリバー/クリーム
トモエリバーはにじみやかすれが起きにくいという特徴を持ち、しっかりとした書き心地をしています。今回はクリーム色の用紙を使用しました。
文字はガラスペンを使って書きました。
かなり暗いブルーブラックのインクという印象です。
しかし角度を変えるとラメやフラッシュがキラキラつやつやと輝きます。
通常フラッシュの起こりやすいインクはインクが濃く溜まった部分に所々フラッシュが現れるイメージです。
ところがこちらのインクは書いた文字のほぼ全面にフラッシュが起こるため、角度を変えると文字の色が全く違う色のように見えます。
黒に近い青の文字が角度を変えると赤やピンクの文字のようです。
Tumbling Time Blue×iroful/イロフル
iroful/イロフルという紙はインクの色・濃淡をくっきり鮮やかに表現できる特徴を持ち、しっとりとした書き心地をしています。
こちらもガラスペンで書いています。
こちらの紙に書くとインクの色が少しだけ明るくなりましたが、それでも十分暗い色です。
落ち着いたブルーブラックのインクですがギラギラのフラッシュとラメが加わるため派手な印象になります。
TUMBLING TIME BLUE×グラフィーロ・ペーパー
グラフィーロ・ペーパーは「ぬらぬら書く」をコンセプトに作られた紙で、明瞭な文字の輪郭とぬらりとした書き心地を両立させています。
こちらもガラスペンで書きました。
こちらの紙だとインクの色はほぼ黒に見えます。
この組み合わせだとインクの乾きが遅いようで字がよれやすいです。しかしフラッシュの現れ方は最も美しいと思います。滑らかでつやっとしたフラッシュが楽しめます。
TUMBLING TIME BLUE×MEETS TAKEGAMI A4 PAPER
MEETS TAKEGAMI A4 PAPERは100%国産の竹で作られたサスティナブルな紙です。一般的な紙と比べて表面にわずかな凹凸があり、個性的な書き味をしています。
こちらの文字もガラスペンで書いています。
落ち着いたブルーブラックに発色しました。
他の紙に書いた文字と比べるとラメをはっきり見ることができます。
インクを吸いやすい紙のためフラッシュが起こりにくく、その分ラメのキラキラを味わうことができるようです。
タンブリングタイムブルーのラメをじっくり楽しみたい場合は竹紙が一番適していると思います。
TUMBLING TIME BLUE×ぬりたくり絵
ぬりたくり絵にインクを塗りました。
ぬりたくり絵は一見すると真っ白な紙ですが、その紙には水を弾くインクで印刷された図案が印刷されており、上から水性の万年筆インクを塗りたくることで絵や文字が浮かび上がります。
繊細な幾何学模様を描くことで有名なたまづきさんがデザインしたカードを使用しました。
色の濃い部分と薄い部分を楽しみたかったのでかなりラフにインクを塗りました。
大きな色の揺らぎはありませんが、たっぷりの銀色ラメがきらきらと輝き所々に赤いフラッシュが光る様は美しいです。星空や宇宙のような雰囲気があります。
まとめ:Tumbling Time Blueは派手なブルーブラック
ブルーブラックと派手が両立した不思議なインクです。
たくさんのラメとツヤツヤのフラッシュがとても華やかなため、文字を書いている最中よりもインクが乾ききってからが楽しいインクだと感じました。
機会がありましたらぜひ試してみてください。