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【パーキンソン病診断前の症状①】 2023年_夏 震える手
私は、2024年3月にパーキンソン病と診断され(正確には他の病気の可能性が低いので投薬治療を開始し薬が効いたらパーキンソン病と判断され)ました。現在は投薬治療をしながら生活しています。診断前にどんな症状があったか3回に分けて書いてみようと思います。
ゲームのし過ぎで腱鞘炎?
パーキンソン病の初期症状を最初に意識したのは2023年の夏、右腕の痛みでした。
私は正社員、フルタイム在宅勤務でBtoBのECサイトのディレクターをしていました。社員が数名しかいない小さな会社。年齢層も高かった。ウェブやDXに強い人は私以外はいなくて、色々やっているうちに、気がついたら社長から「次期社長になってほしい」と打診され事業本部長に出世した直後の話です。
私は、ときどきスマホゲームにはまります。無課金で朝から晩まで。仕事や家事をしているとき以外何時間でも続けてしまう癖がありました。
徹夜するほどハマったとき、または、いよいよ課金してしまったとき、「何やってるんだろ〜。馬鹿らしい」と思ってスパッと止めてしばらくゲームから離れます。
2023年の8月「ロイヤルマッチ」という無料アプリにハマった週末がありました。
週が明けると右腕が腱鞘炎になってしまったような痛みがあり、会社の人に「ゲームをやりすぎて腱鞘炎になっちゃったよ」と笑い話をしたことを覚えています。
そういえば、PC作業の途中、キーボード上で手を待機させていると右手が震えているのも気になりました。ゲームのし過ぎでなった腱鞘炎が原因で手に力が入らないからだと思いました。
すぐに「ロイヤルマッチ」のアプリを削除。
「ゲームをやることはしばらくないかな、そうしたら右腕の痛みや震えもなくなるだろう」と軽く考えてました。
パーキンソン病を知るキッカケはマイケル J フォックス
その頃、たまたま昼休みにYouTubeでマイケル J フォックスの伝記動画をみました。
マイケル J フォックスは、私がはじめて知ったハリウッド俳優です。「ファミリータイズ」というドラマで注目され、映画「バックトゥー ザ フューチャー」では両親の青春時代にタイムトラベルした高校生を演じ、一躍スターになりました。しかし、あるとき記者会見で病気を告白すると銀幕から姿を消しました。
私は記者会見もニュースになっているのをちらっと横目で見た程度で「若いのに可哀想」「いい役者だったのにね」と話題にし、その後は特に深追いすることもありませんでした。今みたいにスマホもない時代です。
YouTubeでは朝起きたら手が震え、前日の深酒が原因だと思ったことやパーキンソン病だと判明したあとは震える手を隠しながら撮影に挑んだエピソードなどがありました。
「へえ、パーキンソン病っていう病気だったんだ。初期症状は手の震えなんだ」
昼休みが終わってキーボードの上に乗せた右手が震えていました。
「まさかね…」
そう思って仕事を続けました。震えは待機しているときだけ、キーボードを打っているときは何も感じませんでした。