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困難をどう乗り越えるか

今回は『困難をどう乗り越えるか』というテーマで、無所属期間の2年間を振り返っていきたいと思います。

はじめに

僕は大学バスケ引退から琉球に所属するまでの2年間、どこのチームにも所属することができませんでした。

その間、『どんな経験をしてきたのか』『今だから話せる当時の気持ち』を包み隠さず書いていこうと思います。

『山本楓己ってこういう人なんだ』ということをこの機会に知って頂ければ幸いです。

海外挑戦

とにかく『プロに入る』『プロ選手として長く生き残っていく』この想いから僕は大学卒業後、海外挑戦することを決めました。

愛知県の名古屋学院大学で4年間インカレに出場することはできたものの、個人としてもチームとしてもプロに引っかかるような実績を残すことができませんでした。

そんな当時の僕は、それでも『どうにかしてプロになれる方法はないか』と考えていました。

そして、考えた末に出した答えが海外挑戦でした。

『英語が話せる』『海外でのプレー経験がある』
とにかく希少価値を上げることが大事だと考えていました。

大学までエリートとして実績を残した選手達の中に何人海外でプレー経験がある人がいるのか、英語を話せる人がいるのか。

僕がそのエリート選手達との差別化を出すためには、こういう方法もあるんじゃないかと考えました。

しかし、当時の僕は英語をかじっていた程度であまり勉強していませんでした。

そこから本格的に英語勉強を含む、海外挑戦に向けての準備が始まりました。


手術

海外挑戦1ヶ月前。

僕は、練習中に腕を骨折し、手術をしました。

このままではプロにはなれないと感じ、捨て身の覚悟で決断した海外挑戦。

海外挑戦ができなくなり、自分の中で最後の選択肢を失った気持ちでした。

『今後どうなるんだろう』『なんでこのタイミングなんだ』『ああマジで終わったな』

本当にお先真っ暗な状況でした。

結局、手術から復帰するまで半年程かかりました。

その半年間は、本当に沢山の葛藤をしてきました。

プレイヤーとしてはもちろんですが、1人の人間として1番苦しかった時期でした。

苦しかった1番の理由は『周りの人との比較』でした。

当時の僕は、周りの同級生達がすごく眩しく見えていました。

周りは立派に社会人をやっている中、何も社会に還元できていない自分に焦燥感を感じていました。

プロになるという夢はあるけど、それ以外何もない。現状は何も成し遂げていない。そんなふうに感じていました。

夢は諦めたくないけど、そんな自分がすごく情けなくて正直むちゃくちゃ悔しかったのを今でも覚えています。

そんな悔しい思いをコート上で晴らすこともできない。その現実に凄くもどかしさを感じていました。

しかし、絶対にこの怪我を無駄にしたくない、何か意味あるものにしたいという思いから『英語勉強』に時間を費やしました。

英語勉強について『どうやったら継続させれるのか』『何から始めればいいのか』この辺の話はまた別で書きます。


辛い時期の乗り越え方

『B1で活躍できる』と自分を信じれてはいるけど、海外挑戦にも行けなくなり、現状はどこのチームにも所属できない選手でした。

こんな状況でもなぜ夢を諦めず続けることができたのか?

それは『ワクワクする目標設定』『成長を楽しむ』この2つが大きかったと思います。

①ワクワクする目標設定

これまで辛い時期、上手くいかない時期にもバスケットを続けてこれたのは目標設定を欠かさずやっていたからだと思います。

目標設定をする時に、僕が大切にしていることが『ワクワク感』です。

その叶えた姿を想像した時に、思わずニヤついちゃうような目標を立てるようにしています。

当時の例でいうと、『B1で自分がコートを支配する』です。

これは僕ならではの感覚かもしれませんが、 
たまに『なんでもできそう』というような感覚で
プレーできることがあります。

それをB1の大観客の前でやれることを
想像するとニヤついちゃいます。

そういう目標を立てれると、『今やっていることがなぜ必要なのか』を理解でき、苦しい時に踏ん張る力をくれると思うので是非試してみてください。

②成長を楽しむ

先ほど、ワクワクする目標設定をすることの大切さを書きました。

しかし、それだけではなかなか継続することはできないと思います。

その目標を達成するには地道な努力を毎日継続していく必要があります。

そのためには『成長を楽しむ』力が必要になります。

例えば、英語勉強です。

僕の場合、朝5時から英語勉強を始めて1日平均5時間ほどやっていました。

『通訳ができる英語レベル』を目標にしていたとはいえ、英語勉強好きではなかった僕からしたらかなり大変でした。

それでもやり続けることができたのは成長を感じれていたからでした。

1週間で教材を一冊終わらせる。そのために今日はここまでやる。

このような自分で立てた1日の目標を達成することだけでも達成感は得られます。

そこで学んだ文法を『実際の英会話の中で1つでも出す』と決めて、実際に使ってみます。

これも1つの成長です。

本当に小さいことかもしれませんが、このような成長に目を向けて少しずつ目標に近づいていると感じることが凄く大事だと思います。

『自分で決めたことを守る』『小さな成功体験を得る』だけでも毎日継続するモチベーションになると思うので日々の小さな成長を楽しんでやってみてください。

再びプロへの挑戦

話を戻します。

その後、リハビリに励み無事競技復帰をしました。

再度、『プロ選手になる』という夢を叶えるために挑戦がスタートしました。

ここからプロ入りするために僕がやったことは2つあります。

①トライアウト
②コネクション作り

まず1つ目がトライアウトです。

その年は、合計5チームほどトライアウトを受けました。

トライアウトにはチームトライアウトとBリーグトライアウトがあります。

チームトライアウト=Bリーグチームが開催するトライアウト

Bリーグトライアウト=Bリーグが開催するトライアウト
※各チームのスカウトマン達が見にくる

結局、この年は3チームから練習参加の声をかけて頂きました。

2つ目がコネクション作りです。

トライアウトを受けながら、僕が同時並行で時間を費やしていたことはコネクション作りです。

やはり、この世界に入り込むまではコネクションがすごく大切だと思います。

それは理解していたので、

『学生の頃から繋がりのある方と定期的に連絡を取り合う』

『繋がりがある方を通してチーム関係者にハイライトを送ってもらう』

など、周りの方の力を借りて少しでもきっかけを増やせるように意識してやっていました。

僕が意識していたことは

『定期的に連絡を取る』

『周りの人から評価される機会を増やす』

ということです。

コネクション作りとは、シーズンが終わったタイミングだけ連絡をするというような都合のいい形ではあまり良くないと思います。

確かに何がなんでもプロになるという必死さがあるので仕方がないとは思うのですが、なるべく定期的に連絡を取っておくことが大事だと思います。

相手から『楓己どうなったかな』『ガードをを探しているというチームがあったら楓己の名前を出してあげよう』と思ってもらえるような信頼関係を作っておくことが大事だと思います。

そのために、定期的な報告や連絡が大事になってくると思います。

また、無所属の選手は『周りから評価される機会を増やす』ことが凄く大事だと思います。

所属先がないと、どうしても井の中の蛙になってしまいがちです。

『トライアウトを受ける』『プロ関係者にハイライトを見てもらう』など、どんな形でもいいのでプロ関係者に評価してもらう機会を増やすことが、自分を大きく成長させてくれると思います。

最初は評価されることに慣れず、自分に自信を持てないこともあると思います。

しかし、評価されることになれていくと次第に、トライアウトでも普段通りのプレーを出すことができるようになります。

そして、プロが求めている基準を知ることによって自分がやらなければいけないことが見えてくると思います。

トライアウトにしろ、コネクション作りにしろ、どちらともプロ関係者に評価してもらえることで確実に成長できると思うので、無所属の選手は積極的にやっていくべきだと思います。


まとめ

大学卒業後、理想とのギャップや周りと比較をして苦しい時期を長く過ごしました。

周りは立派に社会人として働いていて、そんな存在を横目に、上手くいかないことだらけでも夢を追いかけてきました。

そうしてやっと掴んだ、琉球での挑戦。

レベルの高い環境に飛び込んだことで『理想と現実のギャップ』『自分の弱さ』が見える毎日でした。

自分の思い通りにいかない事実を受け入れて、それでも『どうやったらできるか』を常に考え続けて1年過ごしました。

今後も僕の目標は変わりません。

同じような悩みを持つ人が僕のことを知って『あの人でもやれるんだから』と希望を持ってもらいたいです。

だから、僕は今後も発信を続けていきたいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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