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「アーティスト(笑)じゃなくて歌手って言え」

ノーナレという番組があって思い出した時に見ます。ヘッダ写真をお借りしています。

番組としてはドキュメンタリーに属すでしょう。ぼくの印象では普遍的ではない生活の中にいる人にスポットを当ててカメラだけが密着する。

ノーナレという題名の意味はナレーションがない(ノー)だかららしい。

ついでに字幕もない。登場した人の名前が表示される程度?でしょうか。

ナレーションがないから、その人が行動している内容から今何をしているかを探らなければならない。

それが難しいなら番組表からサブタイ(トル)ぐらいを確かめておけばいい。

ともあれ今回は北海道知床に住んでいるキャメラマンの人っぽかったためわかりやすかった。

早速字幕で彼が芸術屋さんだということがわかりました。

芸術を創って売っているのであればArtistですね。正確な意味でArtistです。

歌を歌う人は歌手とかボーカリストじゃ何がいけないのでしょうか。アイドルみたいに歌を人から提供されて歌う人も、自分たちで創って自分たちで演奏する人も一緒くたにArtist呼ばわりするって、どういう合理性があるのでしょうか?

あっちはアイドルなのに、こっちは自作歌唱グループなのに同じ扱いをされる。客層に合わせて集客がしたいとは到底思えない呼び名である。

AKBと玄米法師とKing Gnuを同じジャンルにすべきでしょうか?さすがにジャンルまでは言及していないし後者は同じジャンルと言っても良い気がするため喩えとしてはいかれてるかもしれません。

ともあれ知床で野菜を育てる畑を持ちながら芸術をやってる芸術屋の家族というシチュエーションは現代ではそうそう出会えそうにないものです。

それだけで番組を観た意味がありそうですね。

ノーナレはナレーションがありませんが、上記のような登場者へのインタビュー(恐らくキャメラ兼ディレクタか何かによる)であればモノローグとして流していいみたいな「うまくダブル・スタンダードは回避してまっせ」的な小技が使われており、たぶんNHKを好きな層はこういうNHK独自のマイルールみたいな部分に愛着を持つんじゃないかなと思わされる。ぼくはどちらでもありません。

折しもノーナレの舞台は知床でした。

ぼくがこのところ観ていたアラスカの熊を現地で観察し続ける男の境遇と同じように、知床にも熊がいて川で鮭を獲っている。

なんせオープニングが、雪山で良い撮影場所を探している芸術屋さんの彼が丸太の上を歩いて谷の向こうに渡ろうとすると完全に滑って股で丸太の上に着地するシーンです。揺れがひどかったらこのノーナレはオンエアできていたのか?

お読みくださりありがとうございました。おやすみなさい。

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中村風景
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