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錦鯉を消費用エンターテインメント産業にしないために

M1(2021)の話し、特に錦鯉についてこのサイトで話す機会が増えています。理由は面白いというより感動があったから。(ヘッダ用にお写真をお借りしています)

すると放映局側も敏感に世間に流れるその機運を感じたのか───────少なくとも毎年そこまで興味をそそられる内容ではなかったため見逃している、つまり毎年似たような内容を本番の後に放映している公算は非常に高いですが───────M1アフターとでも云うような番組を急遽(ぼくにはそう見えました)放映するに至った。

オープニング(このnoteのです)で書くことではないですがテレ朝のこの態度を見るにつけ、次回からのM1に余計な手立てが組まれてしまうんじゃないかと思わされる。

上記サムネイルのように、長谷川の涙を主軸にしている。

確かに長谷川の涙は本当に美しかったし、これがなければぼくも錦鯉のnoteを3つも書くに至らなかったことでしょう。

今回のM1は「漫才って面白いね」というエンターテインメントと、錦鯉が報われたというエンターテインメント、2つの側面がありました。これだけでテレビ産業的には単純な集客効果は2倍ですね。無理やりな計算ですね。

ぼくが懸念しているのは(プロデューサ気取りみたいで非常にいやですが)「優勝したグループが感動して泣かなかったら駄目」というような、いわば「これだけやっときゃ成功(=制作サイドの考える成功)すっからやれ」というコンピテンシーの強要をテレ朝が、あるいは番組プロデューサ、ディレクタなり制作企業がしないかどうかです。

番組を造る側は番組への反響が第一だろう、といいますかそれだけでしかないはずですし、もしかしたら出演する側に出演段階で「貴様らにとってはM1という『手段』かも知れないが俺たちからしたら12月の末に番組を放映すること自体が目的だ。だから番組制作およびその上での方針にはすべて従え。でなければ出演させない」というような契約書を突きつけているかも知れない。

それは上記番組の内容からも明らかになる「優勝した後は一睡もできないまま、自動的に組まれたスケジュールでテレビ収録という案件をこなさなければならない」という事実からも想像できてしまう。

一度休ませてはもらえないのか

特に錦鯉は高齢です。ガチで錦鯉の高齢さを懸念してしまっては彼ら特有の年齢を使った一連のおふざけに水を差しかねませんが、長谷川が50代なのに加えて渡邉は尿酸値13mg/dl(ミリグラムパーデシリットル:血液1dl(100ml)中の値)を越えた痛風です。

一般的に痛風を起こさないためには尿酸値を6.0mg/dL以下に抑えなくてはなりません。割合なので単純に数値を比べるのはナンセンスですが、脳死で計算すれば渡邉はその基準値の2倍です。

優勝した直後に彼らが招かれる場は、大なり小なり優勝者を迎える舞台である祝賀の場所です。まずなんといっても番組終了後に向かわなければならないアフターインタビュー的なYouTube番組の時点で協賛のサントリーがストロングゼロを振る舞ってくれてしまう。

流石にこの後数十以上のテレビ出演が待っているのだからという事実およびマネージャーの帯同を考慮すれば、雑多な飲酒みたいなことは避けられるかも知れませんが前日のM1のための早起きなり(してなければそれに越したことはありませんが)していれば脳がうまく回らない。

そんな状態でエンターテインメントの場に出させられて失態を演じることになってしまえば「優勝後にテレビに出ることを義務付ける行為」は(もし本当に存在するのだとすれば)単なる営業妨害です。

ぼくは健康を第三者から左右される状況は生命の危機を意味すると考えています。ことこのニューノーマルな時代においては何をか言わんやということにもなるはず。

錦鯉というエンターテインメントは人間をベースとしているためあくまでモノではない。つまり消費のために生きているエンターテインメントを利用することは健康状態ひいては生命に影響を及ぼすということを意識し続けねばならない。ぼくはnoteでアレが正しい、これが間違っている、みたいなことは書かないようにしていますが、錦鯉をずっと楽しんでいられる世界こそが正しいような気がする。

後期

そもそもこのnoteは最初に参考にしたVTRをもとに「渡辺隆は長谷川雅紀のプロデュースをする人なのか?1」という題名で同じ日同じ時間にリリースするはずでした。

しかしながらまずその多忙性に嫌でも目が行ってしまい、このような杞憂混じりの内容になりました。それぐらいの心配を現在のエンターテインメントの現場は生み出しているのだろうかとも思わされる。

消費はあまりにも手軽ですね。また次回書きたいですがかつてテレビ番組のようなエンターテインメントは子供のものだったのかもしれない。つまり子供が観たいというから家族がチャンネルを合わせ一緒に見る。それが今はおそらく分散しているはず。いわばTikTokやyoutubeとかにですね。

したがって次回はそのようなことを書きます。お読みくださりありがとうございました。



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中村風景
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