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東芝の分割2

東芝の分割についての報道について「なんかすげー熱の入り方じゃん?」と思った丈を書いております。ヘッダ写真をお借りしています。

コングロマリットディスカウントとは

コングロマリットディスカウントという言葉があります。

意味は一社が事業を多く持ちすぎて、それぞれの価値が小さくなってしまうこと。

早稲田大学ビジネススクールの入山章栄さんのご意見では、コングロマリットディスカウントを消したいんなら3社~5社~7社~とかに分割すりゃいいものの、たった2社に分割するだけなら本来内部にあった分割すべきたくさんの事業がダダ残りするだけだから、コングロマリットディスカウントを消すための2社分割って何の意味があるの?という見解が示されました。こちらは今週月曜日のワールドビジネスサテライトを見逃しサイトとかでご覧になれば全文が参照できます。

前回にも挙げたとおり、東芝によると「二分割なら200億」でコストが済むが「3分割だと700億」かかる。東芝の言い分をそのまま信じるなら3+1ごとに500億円ずつかかりますね。

恐ろしく適当な計算をすると、仮に七分割だと2700億円です。もしこの額が本当ならコングロマリットディスカウントなんて考えてる場合じゃないコストだと言えましょう。

事業売却

また東芝は非注力事業に関わる子会社を売り払っちゃうらしい。

・空調関係
・エレベータ
・照明

が対象で、例えば鳴り物入りで居を構えた(鳴り物?)東芝府中事業所は上記インフラサービスのための生産拠点であるっぽいですが、ここは売られるのかキオクシアと一緒になるのか。

上記までの事実を社員はご存知でない

2/7 17時時点で社員は二分割になることを知らなかったらしい。労働組合も重く受け止めていると表明した。3月には株主に改めて意見を聞くが、口出しする系の層はまだ分割には反対しているらしい。

ともあれその報道たるや、まるで何かを追求しているかのようでした。これだけ聞くと「揉めてるからおもしろそ……♥」みたいな漫画の悪役みてーな心根(こころね)でおもしろおかしく報道しているように見えてしまう。

言い遅れましたがぼくは東芝の味方がしたいわけでも、報道側の味方がしたいわけでもありません。

何かしらまずいことをしているのであれば明るみにされ、何かしらの償いと言いますかそれなりのことが履行されたほうが良い気はします。

東芝は何を考えているんでしょうか。また明日……


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中村風景
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