Cities breaking down on the Marine's smell
つまりぼくがGorillazのシャウト(笑い声)についてお話する場合にはそのバーチャル先駆性についてもお話しなければならない、というわけです。ヘッダ画像をお借りしています。
その理由は昨日もGorillazとコーチェラ・フェスティバルについて書いたから。コーチェラ・フェスティバルってリアルタイムで放映されたのかと思ったけど違うんだったのでしょうか?どちらでもいい。
以前ジャームス小野田のバーチャルYouTuber性について書きましたが、第二次バーチャライズの節目があったとしたらそれはGorillazにもある。
そう考えると、別にジェームズ小野田以前にもバーチャルYouTuber然としたふるまいとは普遍的にあったものなのかも知れないと思わされうる。
ともあれ、Gorillazとはアニメーション的キャラクタたちが組んだUKロックのグループであるという前提があり、ボーカルの名前が2Dなんていう事実がそれを裏付けている。
もっともデーモン・アルバーンは別に自己の存在を隠すなんてことは一切なく、それは日本の文化とはかなり違ったということがうかがえる。とりわけバーチャル文化においては、Gorillazを特には見習わなかった、源流がGorillazにあるわけではないようだ。
だけど昨日お話したFeel Good Inc.はアニメーションのPVじゃなくて実写のラッパーが出てきた。最初から二次元と三次元が融合していた。
その点ではコーチェラのステージは思いっきり三次元のステージだったというほかないのかも知れないけど、信じられないぐらい巨大なモニタがステージの左右についていた。
どのくらい大きいか。楽器を弾く人が立つステージがまず中央にあり、照明だかなんだかを置く設備がある関係で、結局人の10倍ぐらいある高さのステージが出来上がる。
そのステージの横の広さ、いま話した縦の高さをそのまま左右に等分に広げたクラスの大きさのモニタが左右にある。つまりモニタを含めたステージの大きさは、人が立つためにあるステージ部分の3倍の全長だということです。
ぼくは近年フェスティバル系をたしなんでいなかったので、これはあまりにも意外だった。「あまりにも意外」とはつまり完璧に驚き放ったということです。その画面に果たして二次元的存在であるGorillazが映し出された。だから、というのは少し早計かもしれないけどあのステージは完全に三次元のためだけにあるわけじゃないと言い持ちこたえられるかも知れない。
コーチェラのステージでFeel Good Inc.を歌う上で、第一声があの大爆笑であることは二次元とか三次元とかの壁を越える行為なんですよね。そこにあの何万回とCDで聴いた笑い声がまんま再現されたという事実だけがあるから。
だってコーチェラのステージって三次元に分類されるだろうけど、観てるこっちからしたら「画面」でしかないわけです。デーモン・アルバーンだって二次元でしかない。2Dとの差は、現実に存在しているか否かぐらいだ。
つまりコーチェラのステージにおいて現実に存在する者が歌をうたうかどうかはマジで関係ないということになる。明日以降はこの大爆笑から始まったFeel Good Inc.についてさらにお話したい。