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そして僕らはその扉の先を(PUIモル8話感想)

TVアニメ「PUI PUIモルカー」第8話 モルミッションが無事に公開されました。

なんとなく毎回感想みたいなものを書かせて頂いているため、今回もその自分で創った慣例に従って書いております。毎回「そんなに書くことなんてあるんだろうか」という思いで書いて居ます。

と言ってあと12時間(本文を書いている当時)ぐらいで非公開になってしまうのですが……

予想

前回した今回の予想は

モルカーの救出ということで信じられない兵器が登場しているように見えるのはぼくの気の所為でしょうか……またスコープのような視座は誰の目線なのか。モル本人なのか搭乗者なのか。とうとう生物と機械の境目のようなモルカーが登場してしまうのか、新たな生命体の誕生を示唆しているのか………

というものでした。5千字ぐらい書いておいて予想がこの部分だけです……

感想

今回の扉絵も凝っていました。マトリックス……という例えが適切かどうか自信がありませんがスパイ映画の特殊サーモグラフィ画面のような無機質な青を背景に「モルミッション」のキルゴ風なイカしたフォント字が登場します。

前回きれいにされた西部劇風モル(インディー・ジョーンズモル)でしょうか……閉じ込められていて強気なムーブはどこを吹く風という状態です。

また悪党の記号として2話あたりで登場したフェイスマスクと、優男にルパンめいた格好をさせたようなボスっぽいモブ。フェイスマスクは使いまわ……スターシステムでしょうか?モルが同一人物である以上スターシステムとか言ってはいけない空気であると思うので、フェイスマスクもまた同一人物かも知れません。

また近未来感のある町並みが描写されますが何か無機質な雰囲気をもった真っ青な空間。おそらく救出ヘリと思われる黄色いそれが赤い怪獣のようなオブジェクトを冠したビルに突撃してきます。

PlayStationのゲーム「Moon」のサイバーシティ……ちょっと名称を忘れてしまいましたが機械のようなリーマンと呼ばれる男たちで埋め尽くされた終盤らへんの場所が想起されますね。こんなことでムーンのタグを使ってもいいんでしょうか。以前マザー2のタグを使った気がするので今更というような感じもあります……

最初の場所はビル内だったんですね。廃工場とかかと思ってました。いわゆる「マフィア感」を演出しているのでしょうか?あんなにかわいいモルだけど躊躇なくやられちゃいますよ的な雰囲気を幼児にも伝わるように描いているような……

黄色いモルヘリですが格納庫がついていました。モルカーひとり分くらいしかスペースがなさそうに見えましたが、どうやら救出舞台として2人の勇敢なモルが後部ハッチから飛び出ます。どのように着地するのか。褐色モルはスコープを装備していますね。まさか青ビル内の様子がわかるのでしょうか。

ここまで来るともはやモルたちには搭乗者の概念がなくなり、自発的にクエストを遂行しているようにも見えてまいります。

ところで褐色モルということは彼(彼女)はテディでしょうか。道端に落ちていたものを拾わされ搭乗者のいけすか野郎にはコケにされ、かと思えば砂漠で尋常ではない武装モルとなり……話の都合により性格が改変されるモルなのでしょうか。或いは何も考えていなさすぎて周囲から勝手に勇敢なモルだと思われる蛮勇の人なのか。

やはりビルの一室(というにはあまりにも巨大な空間)、小洒落た専門学校の展示スペースのような場所に「おおよそ人間に使用するタイプではない大きさの」檻が置かれた物語最序盤に登場した場所を発見する。どう考えても人間用の檻ではないですよね。フェイスマスクたちが余裕で出入りできる格子しか有りません。

スコープでは捉えられているモルが髪ふぁさふぁさモルであることが導き出されました(自動判定?)。どういうシステムなのでしょうか。科捜研の女クラスのハイテク感を抱きます。

基盤むき出しの操作盤つきディスプレイの上方から換気扇をぶち破ってモル2人が突撃するだけで逃げる悪党。いさぎよすぎです。恐らく何か悪いことを考えているのでしょう。

そして2モルと囚われモルは何らかの意思疎通をおこなう。ここまででまだ1分そこら、物語は半分にも到達していません。まさにモルカーの為せる技ですね。

襲撃から読み取る隠れたセンテンス

(おそらく正義の)モルヘリが狙撃される。狙撃と言うにはあまりにも巨大なビームでした。悪党が発したものでしょうが、このビームで3モルが焼かれなかったことを喜ぶほか有りません。

ただこの狙撃された方のモルヘリはどのような組織あるいは結社に所属していたのでしょうか。操作しているのは人間なのでしょうか。

また羊毛フェルトストップモーションアニメ独特の火が燃え上がる表現、および爆発する表現が天才的です。

恐らく紫に染められた羊毛の屑が物理的に何かが焼かれた際に発現する黒煙を示し、まさに火の元から起こり得た煙を真っ黄色の糸で表現する。爆発という自然現象が、表現としてここまで美しく再現されることに目を奪われました。

どのような浮力が働いているのかわからない敵側のものと思われる魚のような飛行物が高速道路のような車道を逃げる3モルを追跡しますが、対向車線にはゾンモルがおり非常に不穏。

前回のロケからそのまま連れてきた友情出演的なものだと思いたいですが真実はいかばかりでしょうか……(1:39辺り)

こちらもまた思うことですが、車輪を駆動させて走るわけではないモルにとって整備された車道が必要なのかすら疑問に思えますが、おそらくモルの手足のような前輪・後輪を傷つけないために道がせいびされているのでしょう。

それならば草地にしてみてはどうか、と考えられ得るかも知れませんがおそらく文字通り道草を食ってしまい交通マヒしてしまうのでしょう。

後記

この先の展開はまさにファンタスティック。いつもどおり核心に触れすぎるのは版元に悪いかなという配慮から避けますがモルが生き物なのか機械なのかの分水嶺に我々はいま到達したと言っても過言ではない状況なのではないでしょうか。

底知れない疑問を投げかけて第8話は終わりました。お読みくださりありがとうございました。

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中村風景
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