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黒人が出てくる映画の話をしています。思う処あって最近、サイト内機能でヘッダ写真をお借りするアレを利用させてもらっています。

黒人が登場する映画3連発

ぼくはフェンスを観終わった後に、気分を変えようと
スティーブ・ジョブズ

マ・レイニーのブラックボトム

The Mercy(黒い司法)
を見ました。

フェンスであまりにもローズがトロイ(デンゼル)に傷つけられたからです。彼女が報われるべきだった。ローズはトロイの奥さん、トロイはこれまで結婚もしたのかしないのかで2人母の違う子を残し、ローズに育てさせている。

トロイの奥さんであるローズ受けた精神的苦痛に入れ込みすぎて、あまりにも直視し難くなったため、彼女を演じたヴィオラ・デイビスが出ている映画をかなり探しました。

以前、ボヘミアン・ラプソディを見ていたこともあり(事前の内容ばれは非常に気にしているものの、ジャケットからマレイニーが何かしらの歌手の話である感じの雰囲気はわかったため)マレイニーの話を伝記として楽しもうと思った。

するとマレイニーはマレイニーでどぎつい話でした。

マ・レイニーのブラックボトム

マレイニーは余裕で人種差別下にあった黒人のブルース歌手の女の話……と言いたいんですが、「対比させたい感」が凄まじい話です。

成功しているがその地位を保つためになりふりかまっていられない感じの主役マレイニーと、黒人だけどまだ一切成功しておらず、マレイニーのおかげでなんとか楽器を職にできているのに、その全てを出し抜いてなんとか成功したいこれもまたハイレベルにクズ野郎なトランペッターの物語です。

マレイニーは実在しているため、ある程度事実に即しているらしい。もしかしたら後半のトランペッターはマレイニーと対比させるための造りかもしれない。

スティーブ・ジョブズは言うまでもないもう死んでしまった起業家の話。当時のぼくは何か事実に即した伝記が見たかったのでしょう。

これにはスティーブの成功や挫折が書かれていた。裏切りとか別れとか、何よりも彼の思考方法を限りなく一面的に切り取るとジョブズ自体がまたなかなかのクズ野郎でもあった。つまりフェンスやマレイニーにも及ぶきっつい話であった。こちらはこちらでまた書けたら……

The Mercyなんて、またしても「差別下でこそなくなったものの、白人による黒人への奴隷視が隠されようともしていない時代」の話であり、その内容も「黒人の新米弁護士が冤罪で死刑になった人々を無償で救う慈善団体を立ち上げ、実際に死刑囚を助けるために白人ばかりが過ごしている街で戦う」という、ある意味上記どれよりも厳しい話です。どうして選んだ???

ともあれそんなドきつい三連映画を見ていて最初の衝撃は、マ・レイニーのブラックボトムを見終わった後に視界に飛び込んできた「Denzel Washington」の文字列。

そうです。前回取り上げて本来今回もその内容を深く考えていこうとしていたフェンスの監督および主演であるデンゼル・ワシントンが、マレイニーにおいても監督的立ち位置だった。正確にはプロデューサーあたりの位置らしい。

デンゼル・ワシントン……

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中村風景
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