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市川エビヒの憂鬱

市川海老蔵のドキュメントを毎回必ず見るようにしているため、そちらについて書いています。別にどこから読んでいただいてもそれぞれ独立しているので無理に以前をお読みいただく必要もございません。ヘッダ写真をお借りしています。

姉弟のタレント化とTVの融合

つって前回書いたことに少し繋がりますが、市川が自分の家族をオープンにし始めた(本名をぼかしたり映像にぼかしを入れたりしていた)事に伴い、番組ディレクターの山崎もそういう番組作りをし始めたように思えた。今回のオンエアから伺えますが、山崎はぼたんが顔と名前を覚えられるほど彼女らに密着している。おそらくプライベートのカメラは彼がひとりで回している。じゃないと流石に仰々しくなっちゃいますよね。

つまり市川ぼたんと勸玄が業界デビューをして、タレントと言いますか玄能人になった。こちらに舵を切ったらテレビは強いです。

なにせ彼らの顧客はタレントである。タレントが自分を売るためにテレビ番組はメディアとして機能しているし、番組制作側の意図にまんまと乗せられているように振る舞っていると視聴者が簡単に錯覚してしまうほど恐ろしいまでに演出されてしまう。

ぼたん姉弟にスポットが当たりまくるようになったことで50代以上のような子育て終了世代への訴求力は劇的に高まったことでしょう。孫を可愛がる時の目でぼたんたちを見る。

タレント化の弊害

タレント化のデメリットをあえて挙げるとすると、それまで市川やタレント化する前のぼたんや勸玄を支えていた裏方たちにスポットが当たらなくなったという事実があるでしょうか。

番組名が市川ござるであるため、市川の家族以外を書くことはそもそも場違いかもしれませんが……ぼくにとってはよく知らない職の業の現場を知る機会としてとても貴重でした。

以前は今回のように勸玄の化粧をしてやる人の名前とか立場・役職(何家の誰であるとか、市川の付き人であるならそうであるとか)が字幕なんかで明かされた上で個別に数秒なりともインタビューして、胸の内を語ってもらっていました。中には定年でやめちゃったり亡くなった人がいた。ぼくはそういう人間関係を見守ることを楽しみにしていました。

もちろんそのかわり、ぼたんが新たな分野で働き始めるようになって演技指導のプロが登場する、ドラマ出演のために髪を切る時にカリスマ美容師が現れるみたいな新しい感覚も得られることとなった。

つってその人達も、もちろんスポットが当たらなくなった人々も市川の家族を彩る舞台装置でしかないことは明白ではありますが、そこまで穿った見方を常にしているわけではないです。お読みくださりありがとうございます。

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