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空と君との間には今日も冷たい阿弥陀仏

前置き

noteに連続投稿が一年を越したので定期的にサイト内機能でヘッダ写真をお借りするようにしています。それまではなんとなく他力本願になりそうだと思ってフリー写真をお借りして加工して作っていました。

新聞に載っている漫画について。

意味不明な内容の漫画ののちゃんが載っている新聞は平和なのだろうか。意味不明なまま放っておかれる状態は割と平和なのではないか。

隣の山田くん

実はののちゃんははじめからののちゃんではなかった。のの子の兄貴である山田のぼるが主人公であり、特に主人公らしい生きようをしているようには見えなかった。

のの子は小学生だが、山田は制服を来ていていわゆる勉学にはなんら興味がないがいくらか悪知恵が働いたりそういったことに手を貸すような模範的なその世代の生き方とはかけ離れている性格だった。そうじゃないとたぶん漫画なんて成立しないでしょう。

政府や国際問題、および経済なんかの倫理を問う新聞に掲載される漫画の主人公としてはいささか格落ちのように判断されてもおかしくはない。

山田についてズタボロに評価を下してしまいましたが、ぼくがデスク(編集長という言い方が適切なのでしょうか)なら別に放っておきます。かたっ苦しいニュースばかりが席巻する紙面から適度に力を抜かせても良いんじゃないかと思う。

なんなら前回で触れたような「新聞の方向性」に異論を持つ新聞内コンテンツがあったほうが風通しが良く健全だと言えるのではないだろうか。

新聞紙面上における山田のパンチ力の足りなさ

新聞メディアは小学生向け新聞も発行したりします。そこへ山田ではちょっと説得力が足りないかもしれない。モチベーションが低いからです。

そこで新聞社は作者かプロダクションと相談して、主人公をのの子にシフトした。

とはいえ隣の山田くん時代から山田がひとこまも登場しない回が連続するなんてなんら珍しいことではなかったし、のの子が主人公になってからもぼけているのか意図的なのかよくわからないおばあさん、ステレオタイプ……といいますか昭和レトロタイプの「俺が家長だ」タイプの親父、それに付き従っているのか母である上記おばあさんの血を色濃く引き継いでいるのか関西おかんと東京型のハイブリッドのような母ちゃんが話を回すことが一向に多い。

山田が退いたことで、新聞側は小学生向けメディアをひとつ獲得しました。

すなわちのの子が小学生であるため、小学生と同じ目線で時事ニュースに立ち向かうというコーナーが作れたわけです。

という山田からのの子へ主役が移行したところでまた明日……お読みくださりありがとうございました。

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中村風景
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