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再:もろきゅう日和

くはらのブログを見ていたらしっかりとした日付が記載されて紹介された写真が載っていて珍しいと思った。
これはLast Heavenの最終日であり、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTがTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTとして存在した最後の日にあたる2003年10月のある一幕である。

ロデオにまたがっているかのようなくはらの頭から、あべふとしとちばゆうすけがビールをかけていて、写真の主役の被写体であろうくはらはあられもない表情をしている。まさかロデオが動いているわけじゃないだろうが、頭からビールかけられてそんな顔しないでいられる奴なんていない。

なぜくはらがこの写植を日付入で挙げたのかの理由に後から気づいた。

ロデオにまたがってはしゃいでいたのは17歳で手首をきったことを自慢気に話す少女だった。まさかLast Heavenの最終日打ち上げ会場に、そんな機械を持ち込んだのだろうか。当時のことはわからない。能やんの考えることはわからない。

映ってるのがあべとちばということで、この2人はもういないわけだ。あれから、一年前からぼくはなぜかわからんがbirthdayの歌が聴けていない。ぼくは2次birthdayがやたら好きなはずだが、初期ROSSOとTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの歌しか聴けていない。この理由はわからない。

なぜか今日はとか、さよなら最終兵器とか藤井健二のギターが好きなはずなのだが、勝手に流れてきたのを口ずさむぐらいはしたかも知れないし、サイダーとかLOVEROCKETSがストリーミングで勝手に流れてくるのを見たりはしたかも知れないが、何故か能動的には聴けなかった。

Last Heavenの最終日が、まさに一年前の今ようやく終わったのだろうか、あるいは今にして終わったのだろうか。いや、まだ一切終わっていないのだろうか。そんなことは残された者にも残した者にもわかるわけがない。ただレコード会社やマネジメント企業が勝手にぽんぽんと次の身の振り方を決めて予算を切るだけだ。

同時に、エレクトリックサーカスとの向き合い方が少しだけ変わった気がする。エレクトリック・サーカス 燃え上がる空 系列の歌い回し時に、いわゆるセブンスを意識したようなコード進行の和音で使われていない音で最後の音を置くのがTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT後期のちばだったと思うのだが、ぼくが歌うときはあえて音階を変え、音程?を変え、そのコードで使われている音に直して歌うようにした。

肝心なのは、それで何かが変わったわけではないということだ。

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中村風景
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