西表島とあずまんが大王
世界遺産となる予定の西表島で環境に配慮された橋の架替え工事が予定されているという話の続きです。おめでたい。
あずまんが
西表島と言えばあずまんが大王最終巻ですね。
あずまんが大王のラストに関わる話ではある地点から西表島がキーワードとなり、以降割と西表島での出来事が引きずられたまま(なにか問題があって解決しないままというわけではなく)終わりました。
細かくしかしできるだけ簡単に述べれば、最終巻で主役級である高校生たちが修学旅行で西表島に行くというエピソードがあった。
西表島では高校生のひとり榊(さかき)の人生を揺るがすような出来事があった。それは絶対に動物から好かれない榊なのに沖縄在住の猫は触らせてくれたというものだった。
実はその猫はいりおもてやまねこだった。
榊は都会に戻ると以前から自分に噛み付いてくる猫に襲われた、しかも集団だった。榊と友達は追い詰められてしまい、ほのぼの漫画らしからぬ流血的な展開になってしまうのかと思わされる。
そこを救ったのはいりおもてやまねこでした。ここにはあずまんが大王であとにも先にも唯一の1ページぶち抜きシーンが使われており、榊の前に唐突に彼女を守るようにやまねこが立ちはだかっていた。
やまねこの威嚇たった一回で榊をいじめていた猫の仲間たちは全員逃げ出し、そこへ来てようやくリーダーも自身の形勢不利を理解して逃げた。
榊を助けたやまねこは意識を失ってしまった。物語内でも明らかにはされていないが、西表島では近年交通事故によるいりおもてやまねこ成猫の死亡件数が増えているらしかった。榊を助けたのはおそらく現地で会い触らせてくれた子猫で、もしかしたら親を亡くして榊の香りか何かを頼って渡航したのかもしれない。
榊は自分に触らせてくれただけでなく命を救ってくれたやまねこのために獣医になろうと決めた。
というのが最後の方の物語で、繰り返しますがほのぼのよんこま漫画としてはあまりにしっかりした軸がある物語となっていた。
ぼくはキャラクターの人気順みたいなことでそれぞれを比べたくないと言いますか、物語を読み進める上での事前情報として物語外で誰と誰を比較するということは(少なくとも商業誌における)読者にとってのノイズであると思っています。
そのため例えば人気投票結果みたいな情報が供されているのであれば、できるだけ関連ニュースみたいなものもシャットアウトしていますが、後から知ったことですが榊はかなりの人気キャラクターのようだった。
物語自体も完結してから知った気がするので仕方ないといえば仕方ないのですが……
後記
思いの外あずまんが大王の話を広げてしまいましたので少し分けます。
ありがとうございました。
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