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ぼく自身かなターソ高校を受験する歓びはあった

これは妄想といいますか想像です。

耐久性のあるゲーム実況を見ていて、つまりパワプロみたいな育成ゲーなのだが、あるトーナメントの下準備ということでゲームの特徴である「初期設定としてまず県を選び、強い野球人を引き当てるまでリセットし続ける」行為に及んでいる。

福留という人が好きであり、その彼が高校生に転生してくる地域を選んでひたすらリセットし続けるのだが、一向に来ない。遊び手である自分はその高校の監督となり、20人ぐらいの高校生を指導し、甲子園に連れてってやるわけです。

でも一向に初期画面の設定を終え、あなたの野球部に6人の新入生が入学してきました!という場面に福留が出てこない。既に2~3年生はおり、この画面ではまだ存在はわからんが、それなりに強いのだろう。福留のような強キャラがいるかどうかまではわからない。

そもそもぼくがこのゲームの門外漢であり、野球にすら詳しくない。

  1. 福留が彼女の高校の野球部に1年生として転入してくるまで、ゲームを一旦終了する。

  2. その後、違法な配信やダウンロードをやめましょうというアラート画面を越える。

  3. コナミや日本ペナントのロゴが表示される。

  4. パワプロのスタート画面が現れる。

  5. 「今日はパワプロのどのモードで遊びますか?」という画面が表示される。

  6. 栄冠ナインを選択する。

  7. 栄冠ナインを開始し、ゲーム設定で「自動交代」をなしに設定する。

  8. 年号や地域を選ぶ。

  9. 高校の名前を五十音パネルからコントローラーで入力する。

  10. 高校の音声を「カナダ」に設定する。

  11. 校章を決定する。

  12. 入学してきた6人の選手の能力を確認する。

  13. ただし、この場に「福留」という名前がなければ、やり直しとなる(本人が福留を好きなため)。

この作業、大変すぎませんか!??

鬼ひどかったのが、福留という「転生者」ではなく「一般の人」が来たことだ。ガチでぬか喜びだ。

新入生パネルが表示され、

○○
○○
●○

の位置に福留がいた。☆はジャーマネ。と言っていたら、同じ位置に本物の福留が来た。……
解剖医のことをカウボーイとか言ってたら来た。0:30頃だろうか。

このため、この時点でこの文を書く意味を喪ってしまったのだが、

……と思ったら投げる子が弱すぎるという意見でまたやめてしまった。350の福留を諦めた。

この文を書く意味がまた生まれたので書きましょう。

この作業が大変すぎて、野球もパワプロも詳しくないぼくでも「新入生パネル」を見るまでの手順が鬼すぎるので外注できないか?と思ったのでした。

つまりアイドルである彼女の事も考え、外注しても問題ないアサインができないかという難題である。一般人は選べない。アイドルの自室に入れないといけない。ジャーマネにやらせるわけにはいかない。彼女にも業務があるから。そこで見つけたのが同僚である大空です。

大空にはパワプロの経験がある。勝手がわかっている。何よりもアイドルである。

そして大空がこのリセット作業をすることはその日が過ぎるまでの秘密にする。なぜなら、そうしなければアイドル同士のコンビ配信という体になってしまい、当初の目的やその比重が変わってしまうためである。

なぜ大空か?の理由はもうひとつあり、業務のし過ぎで不調をきたしていたり、声がかすれたりしてしまっているためだった。

つまり天音の横で完全無言、なんなら何か食ったりしながら栄冠のリセットである数十秒の行為をしつづければ普通に生活をしながら人の役に立ち(=自社に貢献し)、自己の休息ができる。で、ある程度のフィーを支払えばただ働きということにもならない(多分時給が欲しいなどというようなタレントはいなさそうだ。そもそも休息でもある)。なんなら東京都の最低時給ぐらいがあればいかがだろうか。

何よりも、公然の秘密としたあとで、この事実を公開することで堂々とエピソードを披露できる。何があったかをまとめて披露するライブストリーミングは彼女たちのメインコンテンツだし、後日の配信でそのような話の種が社内で得られることはでかい。

彼女たちの演技力も向上する。すなわち横でウーバーとかを食ってる同僚を気にせず自己のリスナーに語りかけるのはなかなかの「仕事人力」が試される。理想としては泊りがけで半日ぐらい一緒に過ごし、「さ、これからは業の務の時間だね」と事前合意することか。

絶対にゲーム中は声を出さない、実況する側はその事に触れない、とすれば、彼女たちの本気モードならできる気がする。切り替えである。実際流れ作業としてプロフェッショナルが問われそうである。ああ福留こなかった、コントローラパス、栄冠スタート~設定完了、コントローラ返す。新入生パネルを見ている間にウーバーを食う。問題があるとすれば、配信してる側・マイクで喋ってる側の腹が延々と減り続けることか……

でもそれは、「配信者」が事前に腹を膨らませておき、「手伝い者」が事前に満腹度を減らしておけば解決か。そして配信者が胃腸の活動に脳のリソースを食われ、眠くなったとしても横に働いている同僚がいると思えば眠くならない……のではないだろうか。


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中村風景
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