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やどかりが産むコロニー

昨日のやどかりのテレビ(子供みたいな日記の書き方)を見て感じ入ることはたくさんありましたね。ヘッダ画像をお借りしています。

そのやどかりはおかやどかりといって、沖縄固有種でした。沖縄固有種はなにもやどかりに限らず、何でもかんでも個体がでかい。なめくじだってそうだし黄金虫だってそうだった。それぞれ日本最大とかだったと思います。

だったんですけど、当のワイルドライフではおかやどかりがどのように繁殖するのかよくわからなかった。よっぽど特殊な交尾が介されるのだろうか。

あるいは多分交尾となると頑丈な殻から出てこなきゃならなくなり、あのいかにも弱そうな下腹部を外にさらさなければならなくなるから、カメラで撮ってたら交尾しないのかな?と思った。

でもそんなことはなかった。殻を着たまま交尾している。まるで急いでいる時の人間のようです。

殻を着たまま交尾できるって驚かされますね。確かに絵に力はないかも知れないけど、別に番組で取り上げないほどでもなさそうなのに……

しかも産卵の直前の交尾であり、番組では産卵とはちょっと違うんだけど(多分)雌のおかやどかりが殻の中で孵化させた子どもたちを海に逃がす(やどかりは海では生きられないけど子供は海でしか生きられない)行為はめちゃくちゃ時間をとって放映していた。多分ここが一番の目玉だったのだろうと思わされた。

それは子供を殻の中から旅立たせるためには、大人のやどかりが天敵である海に近づかねばならないため、これを命がけでの放流みたいな感情に訴えかける感じで放映していたためですね。上記リンクの方も飼ってて一番嬉しかったことが子供の放流で、過去実際に子どもたちを旅立たせるために命を顧みずに身体を震わせて波打ち際にいる親やどかりを実際に見たときと同じぐらいの感動だったと話しています。

で驚くのはワイルドライフでは描かれなかったけど、上記個人サイトで明かされている放流後またすぐに雄が交尾しにくるところです。雌は一時期に何回も産卵できるんだろうか。

交尾で精液を受け取った雌は産卵して、殻の中で一月過ごさせて孵化させる。専用足で抱えているらしいですが(やどかりには殻に隠れて蓋をするための足、歩くための足、身体を掃除するための短い足とか色々あって驚きます)殻の中なのか、外なのかがよくわからない。ともあれ不思議なのはなんでワイルドライフではここらへんが描かれなかったのかでした。

そしてやんばるまいまいという巨大なかたつむりの殻を被ったおかやどかりが陸地で見られるという不思議な現象も起きている。そちらについてまた明日……




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中村風景
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