レオデカがmotherのポーキーに見える
ウルフ・オブ・ウォールストリートを見た続きを書……いてたら凄まじい映画を見てしまいました、ヘッダ画像をお借りしています。
それはレボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでです。やっぱりレオデカが出ている。
ぼくは当初、このページの題名を「多感な人、落ち込んでる人が見てはならない映画1位が決まりました」にしようと思っていました。題名を決める行為は非常に嫌いです。なぜなら「自分を売り込んでる感」が出るから。
そこには欲望が見え隠れする。自分の著作物(文なんて誰でも書けるんだから著作などという大層な名前で呼びたくないんだけど、仮にぼくが書いた文がまるごとコピーされて、全く別の誰かがこのような意図を持って書きました、みたいに紹介されると憤りとか以前に問題なので仕方なく著作だと思う。くだらないと思う。他者を害そうと懸命に手段を考える行為が、そしてできるだけ安全地帯から、できる限り省エネルギーでその悪意から来る目的を達成しようとするその思想が)を、一人でも多くの人に見てもらいたいみたいな承認欲求のために「書かされている」気持ちになってしまうためだ。
ここに書かれていることは何かを整理するためのアウトプットでしかない。ここはアウトプット先でしかないから、いちいち題名をつけて着飾り、少しでもPV数を上げたいみたいな消費目的な行為に加担したいと思えない。消費行動で潤うのはもちろんnote社だ。
だからこの題名だって本当は「林檎の落ち方」とかにしたかった。意味がわからなくて上等だけど、マジで林檎について知りたい人がいた場合、迷惑になるだろう。その可能性を否定するわけにはいかなかった。斯くして迷惑はぼくが被った。
だけどレボリューショナリー・ロードに出てくる人々はそんな悠長なこと言ってられない。だっていきなり戦後に生まれて、そんな戦後の時代を生きなければならないから。
つってもレオデカたちがいるのは戦勝国なんだろうから気にするだけ無駄なのかも知れないけど、ぼくは戦勝国に存在したことがないからわからない。そしてまた……この感想をして右派左派みたいな考えを呼び込みたいつもりは微塵もない。事実を書いてるだけであり、その結果どちらに偏ろうが、どちらに偏って見えようがどうでもいい。
ウルフ・オブ・ウォールストリートもレボリューショナリー・ロードも、レオデカが落ちきっていくお話です。たまたま連続して見た映画にレオデカが出てい、勝手に転落していった。ただ前者は―――あからさまな自業自得だった。
先程のぼくみたいに、意味不明な題名をつけて不幸にも見に来たユーザのテンションを破壊するみたいな行為を、完全に悪意を込めてやっていた。自己防御のために言い逃れるけどぼくは別に悪意を込めて上記がしたいわけじゃない。
ぼくはレオデカのファンでもなんでもなくて、彼が出ている映画がやたら評判でありやたら勧められるから仕方なく見ているだけであり、ぼくがこの演技者が出てるなら必ず見たいと思うのはモーガン・フリーマンだけです。
すんげえ細かく言えば、この映画の間にぼくはチャドウィック・ボーズマンが主演の弁護士映画を見ていて、ものすごく良かった。これも以前チャドウィック・ボーズマンが出た映画を見たからであり、そのときは彼にとんでもない悪印象を抱いたんだけど、すでに故人だったことを知って彼をもっと知りたいと思ったからだった。
この所見た映画で、レオデカが転落したのが共通しています。けど、当該映画に出ることを決めた時点で彼は転落する行為を職業的既定路線として扱っている。
だから―――そのように台本が書かれてるだろうから当たり前だけど――、映画が作られる過程におけるその求められた役割を割とうまく果たしているから、一定の名声を得ているのだろうかと思った。
特にウルフ・オブ・ウォールストリートではスコセッシとならび共同プロデューサの立場を得ている。年代の違うスコセッシがレオデカのような若輩者(もちろん彼らはいずれもぼくなんかよりずっと年上だ。だけどそういう年功序列主義がまったくないとは思わないから言っています)を同じ立場に位置づけるなんて相当の担保がないと実現しない気がするけど、ぼくはスコセッシにそこまで器量の低い人であってほしくないので別にレオデカでなくても共同プロデューサ事業をしていてくれるだろうことを望む。
だから演じきっているわけです。転落する哀れな男を……この「確実に転落する展望が見えている哀れな巨漢」を演じるさまが、もしMother2-3あたりを実写化した場合にポーキーを演じるならレオデカじゃないかなとぼくに思わせた。
後で知ったんだけど―――――レボリューショナリー・ロードの布陣はタイタニックとそっくりらしかった。両者とも一定のコンセンサスの元契約が履行されたんだろうから、この人達がこんな役割を演じるなんてと思うほうが違うんだろうけど……