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精神科閉鎖病棟って、どんなところ? 〜基礎知識②〜

今回は精神科閉鎖病棟の1日は、どんなタイムスケジュールなのか書きたいと思います。

まず朝は早起きになります。朝食が7時半くらいの病院が多いので、それまでに、顔を洗ったり、着替えたりして、身支度を済ませます。

食事は病室ではなく、テーブルの並んだ広いホールで食べます。同じ部屋の人や仲良くなった人と一緒に食べる人が多いです。

摂食障害で入院している方もいるので、食べ終わったら、看護師さんに食べ残しをチェックしてもらい、食器を片付けて、薬を受け取り、看護師さんの見ているところで薬を飲みます。病院によっては、舌に隠していないか口の中をチェックするところもあります。

食事の後は、自由時間です。夜勤の看護師さんから昼間の看護師さんへの申し送りがあるので、患者さんは、テレビを観たり新聞を読んだり、2度寝したり……。

ただテレビは、病室にはなく、ホールに1〜2台しかないので、なかなか観たい番組を観れないことが多いです。新聞も1部か2部しかないので、朝刊を朝読むのは難しいです。

病状が落ち着いて主治医から許可がおりると作業療法(OT)に参加できます。だいたい掲示板に1ヶ月分の時間割が貼っていて、自分の好きなプログラムに参加できます。

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私が参加したもので例をあげると、編み物やビーズアクセサリーなどの手芸、革細工や陶芸、映画鑑賞、ヨガや卓球など軽く体を動かすこと、アロマテラピーなどです。病院ごとに作業療法士さんが、工夫して長く入院している人が飽きないようにプログラムを組んでいます。

土日は作業療法がなく、みんな音楽を聴いたり、雑誌をまわし読みしたり、大人の塗り絵をしたりして、時間をつぶしている人が多かったです。

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あと、午前と午後に、売店や院内散歩に行ける時間もあります。最近は殆どの人が携帯電話をもっているので、家族・友人・恋人と通話している人が多いようです。

お風呂は、大きな湯船があり、3人くらいまとめて入れるところもあれば、1人ずつシャワーを浴びるところもあります。湯船があるところは週3回くらいしか入れないところが多く、シャワーのところは毎日入れるけど、30分以内など時間制限がある場合が多いです。

あと、喫煙者はタバコを吸えるのか気になると思いますが、どこの閉鎖病棟にも喫煙所はありました。タバコはナースステーションに預けていて吸うときに受け取るところが多いです。ライターは個人で持つことはできず、喫煙所にチェーンでつながれているライターで吸います。

夕食は午後6時くらいと早めです。残すと夜中にお腹が空いて苦しむことになるので、ご飯にふりかけをかけたり工夫して残さないように食べていました。

夕食が終わると、病棟内は一気に静かになり、病室のベッドで静かに過ごす人が多くなります。たまに、病棟内をぐるぐる歩きまわってウォーキングしてる人もいました。

午後8時を過ぎると夜勤の看護師さんが、各部屋に寝る前の薬をガラガラに乗せてまわってきます。
そして、薬を飲んだら布団に入り午後9時には消灯になります。

精神科閉鎖病棟の1日は、こんな感じて過ぎていきます。

次回は、精神科閉鎖病棟での人間関係について書く予定です。

お楽しみに!

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