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就農経験者のうち「やめたー」が多いのは首都圏、「やめたい~」が多いのは近畿圏

こんにちは、未来を数字にプロジェクト「若者の初体験」あれこれの調査結果ご報告です。


本日のテーマは、若者の「就農(農家になる)」です。

近年、若者の農業への関心が地方移住とともに少しずつ高まりつつありますが、いったいどの程度の若者が就農している、あるいはこれからしようとしているのでしょうか。
今日はこのあたりを明らかにしていきたいと思います。

まず若者で就農経験がある方は全体の16.3%、うち現在も就農中(農家である)という方は5.8%となっていました。

就農経験がある方のうち3分の1が、現在は就農しておらず、また現在も就農中(農家である)である方のうち、3.5%はやめることを考えているようです。

やはり厳しい世界なのかなぁと考えさせられる結果です。

その一方、未経験の方のうち、これからの就農・農家に前向きな方は全体の9.2%、うち3.7%は1年以内の就農・農家を検討しているようです。

就農経験については、年齢区分別に差があり、25-29歳層をピークとする凸型の経験者率となっていました。

ちなみに経験者率が最も高い20-25歳層は全体の25.0%、最も低い15-19歳層は10.0%です。
(なぜだかわかりませんが、これまでご紹介してきた様々な経験、未経験において、30歳前後で経験などの傾向が異なることが少なくありません。)

ただいずれにしても、首都圏、近畿圏という都市部居住者にしては、経験者率が少し割合が高すぎるのでは?と思われます。
もしかしたら、もともと地方部で生まれ育ち、実家が農家であり、それを手伝っていた経験がある都市部移住者も、わり多くと含まれているのかもしれません。

また経験ありで「や~めた」という方が多いのは首都圏居住者でしたが、近畿圏居住者は、やめることを考えている方が比較的多く、あわせると現在もこれからも就農・農家を続けたいという方はかなり少なくなっていました。
現在就農中でやめるつもりなしとした方の具体的な割合としては、首都圏居住者が2.8%、近畿圏居住者で4.1%でした。

今春、矢野経済研究所 未来企画室は新プロジェクトを始動しました。 『未来を数字に』をコンセプトに、独自の切り口で、今はまだ数値化されていない未来の価値や潜在価値などを、あれこれ数字で表現していきます。