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「大衆化」と「本質回帰」のジレンマ

本が大衆化している。より多くの人が読めるよう、文字は少なく、言葉の意味はできるだけかみ砕き、要点を整理した本が書店に溢れている。
そして、売れている。読書に慣れていない人は、簡単な本を読んで満足し、思考を深めていくことができない。しかし、そうした本が売れるから、出版社も量産していく。

いまこそ、本や読書への“本質回帰”が必要である。読めば読むほど、視野が広がり、視座が高まる本が必要である。しかし、そうした本は売れないから、出版社も作らなくなっていく。

本の大衆化は、売上は生むが読者の思考を育てることができない。”本質回帰”に舵を切れば、出版業が立ちゆかなくなっていく。

出版業界は、このジレンマをどう乗り越えていくべきか。

しらんけど。

2024年4月18日 『未来出版研究会』会合にて @読書のすすめ(篠崎)

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