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自由が丘ネコ日記 「クリボーの家猫修行再び? 」

クリボーをリリースしたのは23年7月19日の深夜。もうすぐリリースして1年が経ちます。クリボーはうちに通い続け、1年。
毎日、5回も6回も来て1年が経とうとしています。

本当に行っていいの?と僕にクリボーは最後に語りかけました。

本当に行っていいの?

今思えば1歳半になる成猫をノラから家猫にするなんていう、無謀なことをしてしまった。個体差を考えないで、自分の都合のいいように考えての家猫修行の60日。1週間もすれば夜鳴きはおさまると聞いていたのに、クリボーは休まず鳴き続け、60日間経ってケージから出しても、その大声は止むことは無かったのです。

全然、人に懐かない、家猫に馴染まない個体がいるとは聞いていましたが、まさか、まさかクリボーがそうなるとは、、、。

クリボーは食後に部屋で休みます。

この1年、色々あったことはこのノートに記録しています。リリースの時にさよならの覚悟が出来て、窓を開けました。ですから、いつここからいなくなっても悔いは無いのと、もう家猫にするための、強烈なストレスをクリボーにはかけないと心に決めてはいるのです。

だから、動物病院からケガを見せに捕獲して連れてきて欲しいと言われても、クリボーとの信頼関係が無くなることを優先に、それは無理だと獣医に答えたのです。

クリボーはリリース翌日からもうちに戻って、中に入ってはごはんを食べるを日課にしています。滞在時間が数分づつ伸び、ある時は3時間くらい家にいても、そのうちに外で事件が起こるのです。

クリボーは異様に怯えています。ごはんを食べに家に上がり込む時も、背を低くしてほふく前進。僕と最もクリボーが近づける瞬間の、チュールを手で食べさせること。これも不可能になり、また2mの距離が空いてと、、、。
恐らく、また人間から怖い目にあったのか、捕獲されそうになったのか、他ノラと喧嘩したのか。。。

ここから窓の外に自分のテリトリーの家庭菜園も見えるのです。

そしてまた数cmづつクリボーと近づけるように、ごはんを準備します。振り返っても、僕とクリボーは現状でも50cmが限界です。触ることは出来ません。が、クリボーから触ってくることは3回ほどありました。抱っこなんてのはもってのほか。
チュールを手渡しで与える時も、左手は後ろに回し、クリボーに見えないようにしています。

朝、僕の足元でくつろぐクリボー

クリボーが喧嘩でケガをして、ケガの心配をする。と、同時に、あぁまたクリボーの関係がイチからかと思うのです。

物理的な距離は結局、この1年縮まることはありませんでした。今後も縮まることが無い可能性が高く、それでも、あと1年は頑張るつもりでいます。
クリボーは今、また家に滞在する時間が延びつつあります。

隠れてもこちらを見続けています。

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Hirolie  Matsumoto
サポート頂きました費用は、全て野良子たちに還元されます。日々の食事、健康管理のための医療費。人間の勝手から外で生きることを余儀なくされる彼らを少しでもサポートするよう活動しております。

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