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自由が丘 ネコ日記 クリボーの家猫修行 0日目

僕は庭に来るノラ子達の世話を始めたのが、2020年ごろからです。子連れの母猫がうちの庭に飛び込んで来て、遊んでいました。気になって初めてご飯を差し出した時、母猫がまず毒味をし、その後、仔猫が食べ終わるまで後ろで見守り、母猫はいつも最後に食べる。仔猫が急いでどこかに行くようだと母猫は食べずに追いかけていく。そんな母猫の姿に僕は強く心を打たれ、この仔猫が独り立ちするまで面倒を見ようと思い立ちました。

子猫のグラタン


そうしているうちに、猫たちが増えていきます。
グラタンの独り立ちとともにお世話はやめようと思っていたのですが、ノラ子たちを見ると放っておけなくなってしまいます。自由が丘のノラ子のメスは殆どが去勢されていて、ご飯を出し続けることに罪を感じつつも、命は守りたいと継続してきました。
癒される人間の身勝手とも取れるかもしれませんが。

2021年12月にまた子連れの母猫、キョロたんが現れます。去勢されているものと思っていたのですが、違ってたようで、2匹のキジトラとチャトラを連れています。
この母親キョロたんはうちに元々来ていた猫で、とても恥ずかしがり屋のサビ猫。身体は小さく、アレルギー持ちで、ずっと目は炎症で辛そうでした。そんなキョロたんが子連れで来ましたので、見放すわけにもいかず、今回は最初からうっすらとこの仔猫たちは僕が引き取ろうかと考えていましたが、実際、飼うことが出来ない状況にあり、どこか飼える場所に引っ越すとき、連れて行こうかと、本当に曖昧に考えていたのです。

母猫:さび猫 キョロたん  キジトラ:ジュンちゃん  茶トラ:クリボー

前述のキョロたん親子のうちジュンちゃんは、昨年2022年6月に突然、うちに来なくなりました。近所でも見かけず、あぁ捕獲されてしまったかと、里親がいて嬉しいよりも、いなくなる寂しさの方が大きかったのです。
いなくなる前は、ジュンちゃんばかりうちに来ていて、クリボーは新たなテリトリーを探しに遠くに行ってしまったと考えていました。
クリボーはとても臆病で、ジュンちゃんの後ろにいつもいて、そんな仔猫も独り立ちしていかないとならない厳しい世界。生きていけるのだろうかといつもいつも心配で。
ジュンちゃんがいなくなると同時くらいに、クリボーが突然に戻ってきて、以来毎日、朝も昼も夜もうちに通うようになります。
クリボーも生まれて半年以上経ち、すっかりノラ子ですので、人間との距離も常に取ります。僕は人慣れさせないで、生きていけるように配慮したつもりでしたが、いつしかもっとも可愛がるようになってしまい。ご飯の時は部屋に入れて食べさせるようにしたのです。


ノラ時代のクリボー 僕のベッドがお気に入り。泥だらけなんす。

クリボーは僕にとって特別であると意識し始めたのは最初からです。他のネコと違うオーラがあり、顔がうちの家の顔をしていると思うようになったのです。
部屋の灯りがつけば、勝手口にやってきてご飯を待ちます。
僕の足音がわかるようで、玄関の近くにいたこともあります。
庭掃除をすれば、傍に来て、いつも座ってました。
そんなクリボーが先日、2023年5月25日、目を負傷してうちにやって来ました。
僕はこんな姿を見て、気が動転してしまい、いてもたってもいられなくなってしまいます。いつか怪我をしたクリボーがうちに来ることもあると想像をしてはいましたが、そんな日が来てしまいました。僕は正常な判断も出来ない。その夜、クリボーが帰った後、病院に連れて行かなきゃと、何度も頭の中をよぎりました。
僕のうちには、ネコのトイレも爪とぎも何も無い状態です。。。。続く。

目が痛そうなクリボー


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クリボーの家猫修行 1日目

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Hirolie  Matsumoto
サポート頂きました費用は、全て野良子たちに還元されます。日々の食事、健康管理のための医療費。人間の勝手から外で生きることを余儀なくされる彼らを少しでもサポートするよう活動しております。