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自由が丘 ネコ日記 「家の中でもノラ子、家もクリボーのテリトリー」

今年、花見をしないかとの誘いがあり、3月30日に洗足池公園に行ったのですが、ほぼ咲いていません。例年だと咲いているはずの桜。今年は気温が低いせいなのでしょうか。その日から天候は崩れ、4月初旬は雨続きとなっています。遅く咲いた桜も今週くらいが最後かなと思います。

すぐに散っていくサクラ

雨風の日々が続いて、クリボーも大変。1日も休まずその悪天候の中でも必ずうちに通っています。過去、これほどに通うことはありませんでした。

こんなにもうちに通う原因はいくつか考えられると、寝床の話は何度かしました。もう一つの原因、おそらく、誰かに捕獲されそうになって、人間にトラウマが出来たことでは無いかと思います。

元々クリボーは全く触らせてくれないネコです。人との距離も1mは必要で、成猫になり、2ヶ月間の家猫修行をしても距離が近くなることはありませんでした。
リリース後のクリボーに異変(信頼関係の悪化)が現れたのは、この記事の時。
12/5の記事です。

左前足を負傷したクリボーは、何か衝撃的なことがあり、僕をものすごく警戒するようになってしまったのです。

ここから毎日、いつもと同じようにチュールは手で与え、ウェットとドライフード半々にクリボーが来れば与えるを粘り強く繰り返しました。
それがうまく行ったのか、クリボーとの距離が明らかに以前より縮まった感じがします。今はもう4月ですから、4ヶ月経って、ようやくではあります。猫も猫それぞれですので、クリボーは時間がとてもとてもかかるのです。他での怖い出来事が、ここは怖くは無いという印象がついたのかも知れません。

クリボーとの距離が縮まったと感じられる出来事の一つに、ご飯を食べる前後、うちをパトロールすることが日常的になったことがあります。家猫修行したこの家は、クリボーのテリトリーだったのです。(過去はテリだったはず。)
猫壱で日に一度は必ず爪を研ぎます。その猫壱でそのまま寝ることも増えてきました。と言ってもまだ寒く、僕が長時間ドアを開けていられないので、15分程度の滞在ではあります。

猫壱で爪をといだクリボーは、そのまま休憩します。

このままクリボーをまた家猫にすれば、僕は心配をしなくて済むだろうとは思います。
そうしたいのではありますが、僕はクリボーを家猫にしようとした時に忘れれない出来事があり、豹変してしまったクリボーをもう2度と見たくはないと心に決めているからです。

その捕獲の時、クリボーをうちに入れて、窓を閉めた瞬間に起こったのです。閉めた窓をに向かって、2mくらい飛び上がります。窓は閉まっています。それでもクリボーは何度も何度も飛び上がります。そのうちにカーテンに爪が引っかかり、カーテンにぶら下がってしまいました。その時の必死のクリボーの顔。忘れられないのです。豹変してしまったクリボーは。僕の知るクリボーではありません。
そのうちに、うちに通って来ていたクリボーに戻るだろうと、2ヶ月間の家猫修行をしましたが、全く元に戻りませんでした。
それで去勢して、リリースと至ったわけです。

クリボーは僕がごはんの準備をする間、足元にいて、ずっとフニフニと話をしています。


獣医からもノラ子が生活をしている環境を考えてみなさいと言われ、日本の家庭事情でそれが実現出来るような家は限られていると。しかもクリボーは成猫ですから、本当にそれは奇跡を起こすようなことだったのです。結果、奇跡は起こっていません。

それを奇跡とするなら、リリースした翌日にクリボーは元気に戻ってきて、部屋でご飯を食べる姿を見たこと。それが毎日続いていることです。これも奇跡では無いかと。

先日にはクリボーがついに、クリボーから僕を触ってきました。
こんなことがあるのかと僕は今でも信じることが出来ないのですが、クリボーがお代わりが欲しいと、ごはん皿の前で待っているので、カツオのフードを細かく手でちぎって皿に入れていると、クリボーの右手がパンと出てきて、僕の手を触りました。
爪は出ていないです。クリボーに触れたのは、意を決して動物病院に連れて行く時だけでした。

クリボーとの距離は確実に縮まっていることは確認出来ましたが、、、。

うちでは家猫に踏み切れない環境。かといって、そのままクリボーと縁が切れない。
ノラ子の寿命は3、4歳です。クリボーは寿命の半分はきているのだろうと思います。
昨夜、こんなことがありました。
深夜回って、最後の夜食とクリボーを家に呼び込み、終わると名残惜しく、クリボーを送り出します。シャッターを下ろして、ゴミを出そうと外に行くと、外にクリボーがいるではありませんか。顔だけを覗かせてこちらを見ています。クリボーに、道路に出てはダメ、クリボーと呼んで。クリボーが戻るのを眺めていました。

今朝はまたいつものように、ふにゃーふにゃーと、ご飯がもらえるまでクリボーは鳴き続けていました。

クリボーに朝、再会するとホッとします。







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Hirolie  Matsumoto
サポート頂きました費用は、全て野良子たちに還元されます。日々の食事、健康管理のための医療費。人間の勝手から外で生きることを余儀なくされる彼らを少しでもサポートするよう活動しております。

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