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米国株今週の注目 2024/8/5~:ハイテク株の暴落を受け、投資家は勝負の週に

ナスダック総合株価指数(QQQ)は、7月の雇用統計が米国経済が景気後退に向かい、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが遅れているとの懸念を煽り、調整局面に入った。米国の主要株価指数は、何とかセッションの安値から脱した。ナスダック総合株価指数(QQQ)は2.4%下落し、S&P500種株価指数(SPY)は1.8%下落した。ダウ工業株(DIA)は1.5%下落し、5月23日以来の1日の下落率となった。今週発表される経済指標には、7月のISMサービス指数と6月の国際貿易収支が含まれる。米連邦準備制度理事会(FRB)理事が再び講演を行うほか、FRBは銀行融資慣行に関する注目のシニア・ローン・オフィサー意見調査を発表する。

Nasdaq100は200日移動平均17,585で止まるか?さらに調整が続くのか?
チャートはボリンジャーバンド(200日、3σ)

企業決算のペースは落ちるが、キャタピラー(CAT)、エアビーアンドビー(ABNB)、ディズニー(DIS)などの大企業が決算を発表する。ヘルスケア・セクターでは、オゼンピックやウェゴビーを製造するノボ・ノルディスク(NVO)と、ゼップバウンドやモンジャロを製造するイーライ・リリー(LLY)が決算発表する予定だ。

注目の決算発表
8月5日(月):
CSXカンパニーズ(CSX)、ウィリアムズ・カンパニーズ(WMB)、タイソン・フーズ(TSN)、カーライル・グループ(CG)。

8月6日(火):
アムジェン(AMGN)、キャタピラー(CAT)、ウーバー・テクノロジーズ(UBER)、エアビーアンドビー(ABNB)、デューク・エナジー(DUK)、セルシオ・ホールディングス(CELH)、Yum!ブランズ(YUM)。

8月7日(水):
ノボ・ノルディスク(NVO)、ディズニー(DIS)、マッケソン(MCK)、CVSヘルス(CVS)、ヒルトン・ワールドワイド(HLT)、ショッピファイ(SHOP)、ファストリー(FSLY)。

8月8日(木):
イーライ・リリー(LLY)、ギリアド・サイエンシズ(GILD)、エクスペディア(EXPE)、テイクツー・インタラクティブ(TTWO)、パラマウント・グローバル(PARAA)、データドッグ(DDOG)

8月9日(金):
AMC Networks (AMCX)とAmerican Axle (AXL)。

IPO関連:
来週、新規IPOの取引開始はない見込み。

投資家向けイベント
キーバンク・キャピタル・マーケッツ・テクノロジー・リーダーシップ・フォーラムには、チェック・ポイント・ソフトウェア(CHKP)、アリスタ・ネットワークス(ANET)、シミュレーション・プラス(SLP)、コージェント・コミュニケーションズ(CCOI)、ブラックベリー(BB)が参加する。
ブラックハットUSA2024カンファレンスでは、グーグル(GOOG)とマイクロソフト(MSFT)の幹部が基調講演を行う
国家運輸安全委員会は、アラスカ航空 (ALK)が運航中のボーイング(NYSE:BA)737-9 MAX旅客機からドアプラグが脱落した原因究明に関する公聴会を2日間開催する。
J.P.モルガン・オート・カンファレンスには、アプティブ (APTV)、AEye (LIDR)、ジェントサーム (THRM)、クーパー・スタンダード (CPS)が参加する。

大統領選挙に向けて
カレンダーが8月に変わった後、米国の選挙は、投資家の関心を集めている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、今後数ヶ月の大きなテーマは、貿易政策、移民政策、規制の変更が株式に与える影響をどう評価するかだろうと述べた。同社は、両党のレトリックは財政赤字の拡大を目指す財政政策に傾いていると考えている。BofAは、「次期大統領は、ライバルから米国との関係を再編し、ハイテク産業における米国のリーダーシップの推進を優先する通商政策を引き続き支持すると思われるが、実施にはリスクがある」と予想する。共和党が議会の全権を掌握した場合、積極的な関税引き上げと入国審査の厳格化はともに成長を弱めると見られているが、規制の緩やかな経済への移行は企業や市場のセンチメントにとってプラスに働くと指摘されている。BofAは分断政府が投資家にとって最もリスクの少ないシナリオだと考えている。

参考:

出所:Wikipedia
出所:Wikipedia
出所:New York Times (as of 8/3/2024) 
出所:Washington Post (as of 7/21/2024)

Nasdaq100、S&P500、DowJones 30 Industrial、Russell2000比較
(Q3 2024~)

※当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的として翻訳、作成した資料です。投資勧誘を目的としたものではありません。翻訳の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する決定は、ご自身で判断なさるようお願いいたします。
挿絵は太平洋から昇る朝日です。

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