米国株 まとめ 8月18日:債券利回りの低下で株価はまちまちの動き *備忘録*
S&P500種株価指数(SPY)は-0.01%、ダウ工業株指数(DIA)は+0.07%、ナスダック100種株価指数(QQQ)は-0.14%。
株価はまちまちで、S&P500種株価指数は1年2ヶ月ぶりの安値、ナスダック100種株価指数は2ヶ月ぶりの安値となった。 中国経済と世界的な金利上昇に対する懸念が市場心理を冷やし、株価は圧力を受けた。しかし、債券利回りが終日低下を続けたため、金曜日の午後にショートカバーが入り株価は上昇した。
8月限のオプション満期により不安定だった。 分析会社Asym500の推計によると、本日満期を迎える株式と株価指数に連動する約2兆2000億ドルの長期契約がある。
バンク・オブ・アメリカは、中国経済の混乱が世界の投資家を怯えさせ、債券利回りが急上昇しているため、米国株はさらに4%下落する可能性があると警告した。 また、バークレイズは、「金利の急上昇、中国のデータ悪化、夏の流動性の低下など、市場は完璧な嵐に見舞われている」と述べた。
市場では、9月20日のFOMCで+25bpの利上げが実施される確率を10%、11月1日のFOMCで+25bpの利上げが実施される確率を36%と織り込んでいる。
世界の債券利回りは低下した。 10年物T-Note債券利回りは、-2.1bp低下し4.253%となった。 ドイツ10年債利回りは-8.7bp低下の2.622%だった。 10年物英国ギルト利回りは-7.1bp低下し4.675%となった。
海外株式市場は下落した。 ユーロ・ストックス50種指数は-0.35%。 中国の上海総合指数は-1.00%。日本の日経平均株価は-0.55%。
主な株価の動き
ロス・ストアーズ(ROST)は、第2四半期のEPSが1.32ドルとコンセンサス(1.16ドル)を上回り、第3四半期のEPSは1.16~1.21ドルとコンセンサス(1.15ドル)を上回ると予想し、+5%以上の上昇。
アプライド・マテリアルズ(AMAT)は、第3四半期売上高が64.3億ドルとコンセンサス(61.6億ドル)を上回り、第4四半期売上高は約65.1億ドルとコンセンサス(58.8億ドル)を大幅に上回ると予想し、+3%以上の上昇。
ウォルマート(WMT)は、UBSが目標株価を173ドルから190ドルに引き上げたことで、+1%以上上昇し、ダウ工業株指数の上昇率トップとなった。
ドルビー・ラボラトリーズ(DLB)は、S&Pダウジャインズ・インデックスが8月22日の取引開始前にS&Pミッドキャップ400のスター・サージカルに代わる銘柄になると発表し、+10%以上の上昇。
ブルーミン・ブランズ(BLMN)は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が、スターボード・バリューが5%以上の株式を保有し、ブルーミン・ブランズの上位5位の株主の一社になったと報じたため、+8%以上の上昇。
データドッグ(DDOG)は、コーウェンがアウトパフォームのレーティングと目標株価120ドルでカバレッジを開始した後、+2%以上上昇。
リジェネロン・ファーマシューティカルズ(REGN)は、モノクローナル抗体Veopozを小児と成人のCHAPLE病治療薬としてFDAが承認したと発表し、+1%以上の上昇。
キーサイト・テクノロジーズ(KEYS)は、第4四半期の売上高を12.9億~13.1億ドルと予想し、コンセンサス(13.9億ドル)を下回り、-13%以上の下落。
ディア・アンド・カンパニー(DE)は、市場が農業機械購入のピークに達したとの懸念から通期業績ガイダンスを引き上げたものの、-5%以上下落。
エスティローダー(EL)は、第4四半期の調整後売上総利益率が67.8%とコンセンサス(68.5%)を下回り、-3%以上下落。
米国上場の中国株は、中国の不動産危機とシャドー・バンキング・システムのトラブルへの懸念から下落した。その結果、JDドットコム(JD)は-4%以上下落し、ナスダック100の下落率トップとなった。 また、PDDホールディングス(PDD)とバイドゥ(BIDU)は-3%以上下落して引けた。 さらにアリババ・グループ・ホールディング(BABA)とネットイース(NTES)は-2%以上下落。
鉱業株は、中国経済の低迷が同国の工業用金属需要を抑制するとの懸念から圧力を受けた。その結果、サザン・コッパー(SCCO)は-3%以上下落して引けた。 また、フリーポート・マクモラン(FCX)とニューモント(NEM)は-1%以上下落。
その他市場
9月限10年物T-Note債券先物は+11.5ティック上昇し、10年物T-Note債券利回りは-2.1bp低下し4.253%となった。緩やかな上昇を示し、欧州国債の上昇からいくらかキャリーオーバーのサポートを得た。 また、中国経済の失速懸念から金曜の世界株式市場が軟調に推移したことも、安全資産としてのT債券需要を押し上げた。
米国債利回りの低下でドルは下落
ドルインデックスは-0.17%下落した。 ドルは2ヶ月ぶりの高値から反落し、緩やかな損失を記録した。 米国債利回りの低下がドルの重荷となった。 また、先月の日本のコア消費者物価が過去42年間で最も速いペースで上昇したことから、円高がドルを下押しした。 世界的な株式市場の下落がドルの流動性需要を押し上げたため、ドルの損失は限定的だった。
ユーロ/米ドル は+0.03%上昇した。 ユーロは、ドル安がユーロのショートカバーに火をつけたため、6週間ぶりの安値から回復し、小幅上昇した。 ユーロドルは、欧州の国債利回りが低下し、ユーロの金利差が弱まったことから、当初は下落に転じた。 また、ユーロ圏の6月建設生産高が過去3カ月で最大の減少となったという金曜の経済ニュースは、ユーロにとって弱気材料となった。
ユーロ圏の6月建設生産高は前月比-1.0%と、過去3カ月で最大の落ち込みとなった。
米ドル/円 は、-0.36%下落した。 円相場は2日続伸し、3日続伸の高値を記録した。 金曜のニュースで、日本の7月の全国消費者物価指数(生鮮食品とエネルギーを除く)が過去42年間で最大の上昇率に並んだことを受け、日本のインフレ加速の兆しは日銀の政策にとってタカ派的であり、円の支援材料となった。 また、日経平均株価が2年2カ月ぶりの安値まで下落したことも、安全資産としての円需要を押し上げた。 さらに、金曜日のT債券利回りの低下は円にとってプラスだった。
日本の7月全国消費者物価指数(生鮮食品とエネルギーを除く)は前年同月比+4.3%と、6月の同+4.2%から上昇し、過去42年間で最大の上昇率として5月に並んだ。
金は+1.4(+0.07%)、銀は+0.018(+0.08%)。 貴金属相場は小幅高で引けた。 ドル安が金属価格を押し上げた。 また、世界的な債券利回りの低下も貴金属の支援材料となった。株価が序盤の下落から回復したことで、貴金属への安全資産としての需要が抑制されたため、上昇は限定的だった。また、ETFの金ロング保有量が木曜日に3年3カ月ぶりの低水準に落ち込んだため、金のファンド清算が進行していることも価格にとってマイナスとなった。
#nasdaq100
#DOW株価指数
#SP500株価指数
#米経済指標
#米国債金利
#米個別株
#米銀行株 #WTI原油
#米個別株の動き ♯ドル円 #英ポンド
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?