米国株今週の注目 2024/11/4~：選挙とFOMC
※今週から冬時間で、1時間遅れます。
今週の投資家の関心は、火曜日に行われる大統領選挙と議会選挙、そして11月7日に行われる連邦準備制度理事会（FRB）の政策決定会合に集まるだろう。ゴールドマン・サックスは今週初め、世論調査では大統領選が厳しい情勢であるにもかかわらず、火曜日の夜には「比較的明確な選挙結果」が出る可能性があると述べた。しかし、両院の主導権を握る連邦議会選挙の結果については、もう少し時間がかかる可能性があるという。一方、CMEグループのフェドウォッチ・ツールによると、市場参加者の98％以上が中央銀行の連邦公開市場委員会（FOMC）がFFレートを25ベーシスポイント引き下げると予想し、残りは据え置くと予想している。
注目の決算発表
11月4日（月） ：バーテックス・ファーマシューティカルズ（VRTX）、パランティア・テクノロジーズ（PLTR）、コンステレーション・エナジー（CEG）、ゾエティス（ZTS）、マリオット・インターナショナル（MAR）、アメリカン・インターナショナル・グループ（AIG）、ダイヤモンドバック・エナジー（FANG）、イルミナ（ILMN）。
11月5日（火）
フェラーリ（RACE）、アポロ・グローバル・マネジメント（APO）、エマソン・エレクトリック（EMR）、マラソン・ペトロリアム（MPC）、カミンズ（CMI）、マイクロチップ・テクノロジー（MCHP）、Yum！ブランズ（YUM）、デュポン・ドゥ・ヌムール（DD）、レストラン・ブランズ・インターナショナル（QSR）、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド（ADM）。
11月6日（水）
ノボノルディスク（NVO）、トヨタ自動車（TM）、クアルコム（QCOM）、アーム・ホールディングス（ARM）、ギリアド・サイエンシズ（GILD）、メルカドリブレ（MELI）、CVSヘルス（CVS）、マッケソン（MCK）、ウィリアムズ・カンパニーズ（WMB）、センプラ（SRE）、ジョンソン・コントロールズ・インターナショナル（JCI）、コルテバ（CTVA）、テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア（TTWO）。
11月7日（木）：
アリスタ・ネットワークス（ANET）、デューク・エナジー（DUK）、エアビーアンドビー（ABNB）、ブラジル石油公社（PBR）、モトローラ・ソリューションズ（MSI）、エアプロダクツ・ケミカルズ（APD）、ベクトン・ディッキンソン（BDX）、フォーティネット（FTNT）、ブロック（SQ）。
11月8日（金）：
TELUS (TU)、NRGエナジー (NRG)、バクスター・インターナショナル (BAX)、パラマウント・グローバル (PARA)(PARAA)、CNHインダストリアル (CNH)、フッ素 (FLR)、エンブラエル (ERJ)。
配当関連：
今週配当落ち日を迎える企業には、アップル（AAPL）、ウェルズ・ファーゴ（WFC）、コノコフィリップス（COP）、シティグループ（C）、KKR（KKR）などがある。
四半期配当の引き上げが予想される企業には、スナップオン（SNA）が1.86ドルから2.12ドル、ローパー・テクノロジーズ（ROP）が0.75ドルから0.83ドル、アトモス・エナジー（ATO）が0.805ドルから0.88ドルなどがある。
投資家向けイベント
ラスベガスで開催される2日間のGabelli Funds Automotive Symposiumは月曜日から始まり、AutoNation (AN)、AutoZone (AZO)、Dana (DAN)、Genuine Parts (GPC)、Penske Automotive (PAG)、MP Material (MP)などが参加する。水曜日にロンドンで2日間のFuture of AI Conferenceが始まり、Google DeepMind、Microsoft (MSFT)、Eli Lilly (LLY)のスピーカーが参加する予定だ。
CVSヘルス決算プレビュー
CVSヘルス（CVS）は11月6日に第3四半期決算を発表する。ヘルスケアソリューション・プロバイダーである同社は、売上高926.8億ドル、EPS1.53ドルと予想されている。同社は10月中旬、CVS取締役会と辞任の合意に達したカレン・リンチ最高経営責任者（CEO）の後任に、長年経営に携わってきたデビッド・ジョイナー氏を据えた。アクティビスト投資家のグレンビュー・キャピタルは、最近CVSの株式を大量に取得したが、この交代を賞賛したが、同社へのさらなる関与は否定しなかった。CVSは、医療費動向の悪化について警告を発しているマネージドケア企業の一つであり、投資家の監視が再び厳しくなることが予想される。
ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)は、アップル(AAPL)とバンク・オブ・アメリカ(BAC)の持ち株を第3四半期にさらに20%以上減らした、と11月2日に報告した。アップル（AAPL）への株式投資の公正価値が、第2四半期末の842億ドルに対し、第3四半期末には699億ドルに達したと発表した。この数字は、アップル(AAPL)のポジションが約4億株から3億株に減少したことを示唆している。BofA(BAC)への株式投資の公正価値は、第2四半期末の411億ドルに対し、第3四半期末は317億ドルとなっている。BofAへの出資は10億3000万株から約8億株になった。これは約23％の減少だ。現金は、2024年6月30日時点の2,769億4,000万ドルから、2024年9月30日時点で過去最高の3,252億1,000万ドルに急増した。
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挿絵は太平洋から昇る朝日です。