ソフトバンクグループの決算発表で米ハイテク株投資の実情判明
11月9日、ソフトバンクグループの第2四半期(~9月末)決算発表がありました。個人的に楽しみにしていた発表です。NASDAQのクジラの取引状況を知りたかったからです。
アメリカの上場ハイテクIT銘柄をどのくらい持っているのかは以下の通りです。
単位が百万ドルなので、日本円に換算するとほぼ億円単位になります。上場株の総額で、約1兆7000億円です。そこまででかい投資信託は今の日本にはありません。
アマゾン、フェイスブック、ズーム、グーグル、アドビ、ネットフリックスが大きなポジションになっています。アップルは持っていなんですね。携帯事業でアイフォンを扱っているので、インサイダー取引にならないようあえて外しているんでしょうか。
続いて、気になるオプション取引ですが、9月末時点でのポジションを報告しています。
やはり、噂通り、個別株のコールスプレッド取引をやっていたようです。コール・スプレッドの収益で3,433百万ドルはでかいですね。上記の個別銘柄だけでなく、NASDAQ100指数のオプションもやる可能性はありそうですね。
また、株価指数先物取引もちゃんと報告しています。CFTC報告から見ると今はポジションを戻しているので、次に大きなイベントがあるときには、要注意です。参照 https://note.com/future_research/n/n229d3133e3b0
でも、先物取引では、損したんですね。投資家の立場としてSBGを見ると、現物の上場株を1兆7000億円も保有しているのですから、リスクイベントの前には、ヘッジをかけますよね。納得です。
オプション戦略の説明のところでは、簡単にコールオプションのことしか書いていないので、将来、ターゲットバイングなどはやらないんでしょう。実際には、コールスプレッド(現在価格近くのコールオプション買いと5~10%高い行使価格のコールオプション売りの組み合わせで、オプション価格を安くできる;少し上がったときに収益は最大化して上がりすぎたらそれ以上儲からない)のはずです。
とりあえず、気になるところだけ速報報告しました。クジラは噂通りに動いていたようです。そろそろまたコールスプレッドやってくれないかな?そうすれば、相場は上昇します。
※グラフや表は、ソフトバンクグループの決算発表資料から引用しました。
※当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的としてFuture Researchが作成した資料です。投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当方の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資に関する決定は、ご自身で判断なさるようお願いいたします。
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