MOTことはじめ
MOT(技術経営)を単純に語れば、技術が経済的価値を創造する理屈を定量的に示すことが可能であることを前提に、技術によって企業を継続的発展に導く手法である。従来、「かんこつ」という伝統芸能が我が国のものづくり産業をけん引してきたことは間違いない。それは日本人の「真面目で愚直な国民性」を如実に表現している。技術が人に帰属し、その人を終身雇用することが技術を獲得し続ける唯一の方法であった。
AIが技術を生み出すサポートが出来る時代である。「かんこつ」という人と共に消え去る伝統技法は定量化されAIに記憶されるべきである。所詮、今までの技術ではあるが、それは次世代へのバトンでもある。世界の発展を加速させたいならば、「かんこつ」の私物化思考は放棄するべきである。そもそも「かんこつ」で可能となっている経営など、独りの知恵を超えないのだから。