ペルソナと場
B2B企業はペルソナをイメージせず、ペルソナが溌溂と活躍できる場が有する能力を定量的に思考しないから、「自社は何をやったら良いのか?」と図面が来なくなった途端に路頭に迷うのだ。仮に、自社の要素技術を明示出来たとして、中核機能を創造するためには、自社を他律機能の観点で定量的に評価し尽くした上で、再構築していく必要がある。
未来におけるビジョンの達成のためのストーリーの主人公としてのペルソナが望み、体験したいサービスが存在する場の機能は、あくまでもペルソナが存在する空間が求める価値である。機能はペルソナが獲得したいと望むビジョン達成のキーであるが、それは場そのものが獲得しているべき能力である。場が機能を有するからこそ、ペルソナ一人ではなく、ビジョンが生み出す価値観のベクトルに共鳴する者が集うことで生み出される新たな能力に昇華できるのだ。ペルソナ一人をイメージすることは、たった一つの商材しか生産出来ないと愚かな認識に陥る必要はないのだ。
中核能力は中核機能にとってアウトカムズである。即ち、他律機能の集合によって成立している。未来における中核機能には、今存在していない他律機能が存在すると考えてよい。それ故に、中核機能を実現するスモールビジネスグリッドのメンバーになるためには、自らの他律機能を定量的に示すことが出来、それを共創の場で活用して頂く組織であることが必要なのだ。