旅の記憶 ~瀬戸内国際芸術祭を巡る③ 豊島・宇野編 ~
瀬戸芸2022の旅も3日目です。
この旅初めての土曜日ということで、今日が一番混むことを覚悟していましたが、直島から豊島へ渡る高速船はそんなに急がなくても乗れないことはないと事前にホテルの方から聞いていたので、朝はこの旅初めてというぐらいゆっくり食事して、8:30にホテルから宮浦港に向かうバスに乗車しました。
港に9時前には着きましたが、すでに結構な人が並んでおり、空いているというわけではありませんでした。
それでも整理券を受け取り、なんとか座ることができましたが、結構な人が立っており、30分の船旅とはいえ、なかなかきつそう。
座りたい方はお早めに並ばれたほうがよいと思います。
豊島
9:50に豊島、家浦港に到着し、予約していたレンタカーを借りに港から徒歩5分程度のところにある「レンタカーあき」へ向かいます。
実は5月からこの旅の準備をしていたのですが、豊島の計画が直前まで決まらず、ガイドブックなどにあるように電動自転車で豊島を回る予定だったのですが、2週間前にはすでに、希望の時間帯の自転車はすべて借りられており、最後ダメ元で電話したのが「レンタカーあき」で、ちょうど15時までなら出せる自動車が1台あり、家族で回るなら自転車より自動車のほうが絶対にいいよという提案を受け、借りたのでした。
そして、この判断が大正解でして、自転車で回る予定だったときにあきらめていた島の南側、甲生地区の作品を見る余裕もでき、豊島観光後に宇野にわたるフェリーも予定より1本早いのに乗る計画を立てることができました。
しかも、島は思っていたよりカーブや坂のアップダウンが多く、普段から自転車に乗りなれている私はなんとかなったとしても、妻や小学生の娘はおそらく無理だったと思います。また見通しも悪いのでかなり気を使いながらの移動はいけたとしても相当に雰囲気が悪くなっていたと思います。
車を運転しながら、つくづく、自転車にしなくてよかったと思いました。
心配していた駐車場所も全ての作品近くにあり、「レンタカーあき」では計画を話せば丁寧に手作り地図で説明してくれるので、心配ありませんでした。
豊島美術館の予約は11:15でしたので、10:20に「レンタカーあき」を出発し、先に甲生地区の「海を夢見る人々の場所」と「かげたちのみる夢」を見に向かいました。
場所が場所なだけに土曜日でも空いていて、かなり良かったと思います。
11:00ぐらいまで、こちらの方でゆっくり作品を鑑賞しながら、来た道を戻り、途中にあるこの旅でお馴染みになった大竹伸朗さんの「針工場」へ。
こちらには大竹さんのグッズショップなどもありゆっくりしたかったのですが、豊島美術館の予約時間が迫っていたので、作品の流し見て、豊島美術館へ向かいます。
さすが土曜日とあって豊島美術館周辺の棚田や景色の良い道路は混み合っており、駐車場も空いていませんでした。土日に行く方は時間に余裕をもっていかれるとよいと思います。(わたしは運良く、予約時間ちょうどぐらいに駐車場に空きができて路駐せずにすみました)
豊島美術館の展示は1つですが、滞在時間は人によって様々です。
ずっといようと思えばいれるし、すぐに帰ろうと思えば帰れるし。
ただ展示作品自体は本当に面白く、作品を見ながら、さまざまなドラマを想像する楽しさがあると思います。
現在は併設のカフェは中止しており、ショップになっていました。
ベーグルやドリンクも買えるので、天気がよければ美術館の庭で美しい景色を見ながら食べるのもよいと思います。
ちょうど隣の棚田でイベントがあり、キッチンカーなどがたくさん出ていましたので、私達もここで少し休憩しました。ここでいただいた「鯛とレモンの炊き込みおにぎり」がめちゃくちゃ美味しかったので、見つけた方はぜひご賞味ください。
豊島美術館の後は唐櫃港方面へ車を走らせ、「心臓音のアーカイブ」へ向かいます。海を超えて神社の鳥居の辺りに車を駐車できるとこがあり、そこから徒歩で向かいます。
そしてここで事件が、鳥居をすぎて、海沿いのちょっとした森の中を歩いていると、突然、私の小指に激しい痛みと電気が走ります。
突然のことに叫んでしまいましたが、どうやら蜂に刺されたようで、最初あまりの痛さにスズメバチかと思いましたが、どうやらこの辺はアシナガバチがたくさん住んでいるようで、おそらくはその蜂にやれれたようです。
すぐに毒を吸い出し、消毒をしましたが、私よりも家族のテンションがガタ落ち・・・ただこれが私じゃなかったら間違えなくこの後の旅は継続できなかったと思うので不幸中の幸い、気を取り直して旅を続行します。
ここでは録音されたさまざまな心臓音を聞くことができますが、娘はかなり怖かったようで、蜂に刺されたこともあり15分ほどの滞在で出てきました。
今回は自分たちの心臓音は録音しなかったのですが、蜂に刺されたすぐだったので、私の心臓音は録音しておけばよい思い出になったなぁとちょっと後悔しております。
更にそこから徒歩で近くにあるマルチ・バスケットボールという作品をみて、娘を遊ばせた後、車に乗り込み、唐櫃岡地区の島キッチンや近くの作品を徒歩で見て回りました。
14:30ぐらいには近くにあるすべての作品を見て回ることができ、レンタカーを返しに、「レンタカーあき」へ戻ります。
無事に返し終えたのち、近くにある「いちご屋」でおやつ休憩をして、そこから徒歩で5分くらいのところにある「豊島横尾館」へ向かいます。
圧倒的な存在感を誇る横尾館ですが、中身も相当よくて、個人的には豊島で一番来てよかったと思いました。
トイレは展示用と実際に使用できるものとがあり、妻は使用しましたが、丸見えでウケたとのことでした。行った際はぜひ使ってみてください。
15:30には豊島でのほぼすべての作品を見終わり、港のマルシェでお土産を買って、16:25発の宇野港行きの高速フェリーに乗り込みます。
16:50に宇野港に到着し、岡山県へ初上陸です。
宇野
宇野港周辺にも瀬戸芸期間中に展示されている作品があり、倉敷移動のためのJRが17:43発のため、約50分、駆け足で見て回ります。
かなり駆け足でしたが、商店街にある3作品と駅周辺の作品をみて回ることができました。
これで私の瀬戸芸は終了となり、高松−女木島−男木島−直島−豊島−宇野と周り、作品を見てまわることができました。
かなり忙しい旅でしたがはじめてということもあり、いかにたくさん見るかということをテーマに計画を立て、思っていたよりも多くの作品を見て回ることができました。
もし次にいく機会があれば、今度はゆったりした島時間を楽しみながら、好きな作品だけじっくりみて回れるように計画したいと思います。
そして旅はいよいよクライマックス、倉敷美観地区まで移動します。
宇野から倉敷への移動は色々計画してみた結果、茶屋町駅までJRで移動して、茶屋町駅からバスかタクシーで移動するのが移動距離も時間も短く、良いと思います。タクシーでも茶屋町から倉敷の中心街、美観地区周辺までは3000円程度のなので、3人以上いれば高くはないと思います。
おまけの「倉敷美観地区編」は次回に回します。
これまでの旅は以下の記事をご参照ください。
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