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茨城原始人はサウナを語る。ホロルの湯

茨城県は南北に長い。
どうやら130km以上あるらしい。

茨城県南を地元とする私は、

近代都会人

(または東京人と呼ぶ)との会話で地元の茨城の話になったときに、よく納豆や水戸黄門の話になる。

近代都会人「納豆あんますきじゃないんだよなー笑」

私「え~!おいしいのに~!」(また納豆の話か・・・。)

なんていう、よく知らない納豆の話を繰り広げることになる。

なんなら、納豆の話題を振られるたびに、軽い憎悪を抱き、
「まあまあ美味しい納豆」の味が「あの憎き納豆」へと変貌を遂げ、
納豆そのものがそんな好きじゃなくなる。
そんな県民の皆様も少なからずいるのではなかろうか。

まあなにはともあれ県南に住んでいると、北の水戸のことはなにひとつ知らないのである!!!!

(この印籠が目に入らぬか!ばりのドヤ顔)

そんな茨城県南自称首都圏民族も、免許の更新は水戸で行うほかならない。
私も例外なく水戸に向かった。

使ってない有給を消化し、水戸から少し南に離れた教習所で講習を終えるとサウナを探し始めた。

サウナを探すうえで1番重要なのはテレビが無いこと。

なるべく音が聞こえないところに。
静かに。たたずみたい。

某青いサウナサイトで検索すると、15キロ離れたところにホロルの湯があったので、早速向かった。

施設に着くと駐車場はけっこう、いっぱい。
雨が降るなか施設から遠いところに停めた。

なかに入ると
そこはTHE 健康ランド

時間帯によるものかもしれないが、溢れんばかりのおじいちゃんおばあちゃん。
入館料は16時以降で500円ぐらい。端数は忘れました。
しっかし、かなりリーズナブルです。

ひと通り体を洗ったらサウナ室へ。

段の高い3段、広めの室内。

(よし!テレビ無いぞ…)
1番上が空いてたので1番上に。

温度は90℃。
しっかりと体を温めてくれる。

サウナ室内では地元コミュニティが形成されている。

おう!
おう!

久しぶりだね!
今日は早いね!
今何回目?
もう帰るの?

って言ってるのかな。

何言ってんのか聞き取りづらい。
訛りがすんごい。
ずっと裏拍子のリズムで話してる。
80近い、おじいちゃんの会話。

茨城原始人である。

彼らの会話を聞き取るには熟練の技が必要である。
なんなら茨城原始人同士も途中お互いの言ってることが分かんなくなって笑ってゴマかしている。

茨城原始人の会話が室内で耳障りになることは無い。
もはや、BGM。聞き取れないからだ。
心地よい低音とでもいうべきだろう。

だが、茨城原始人の子孫である私は時間が経つにつれ耳が慣れ、彼らの会話を聞き取ることに成功した。

「なか健康センターは95℃だったけどここは90℃だね。」

そうかそうか。なか健康センターは95℃なのか。良いことを知った。今度行ってみよう。

茨城原始人の会話は有益なのである。

聞き取れることはまれだが。

良い情報を聞いたところで体も温まってきた。
水風呂へ。

水風呂は2人入れるかな、という程度。
温度はしっかり冷たい。

水風呂後はもちろん外気浴。
外には野生?の黒猫が。誰も気にしてない。
彼もまた常連なのだろう。

茨城原始猫。露天風呂を知る。

椅子に座ると、ぶっ飛び。

最高の施設でした。ホロルの湯。






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