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【あれこれ】推しに助けられました。

世間で言われる「推し」の概念、本当に何か分かりません。一瞬、分かったような気になっても、するりと抜けていくような感覚。解釈の幅が大きいからかなあ。(スタッフ・古川)





みなさんには『推し』がいますか?
私にはいます。今回はその推しに助けられたときのお話をしようかと思います。多分、真面目な話です。
なお、私の推しが誰なのかは名言しませんが察した人がいたら心のなかで握手しましょう。

最初に出会ったのは推しがデビューしたときでした。デビュー前の情報から気になる特技があって実際に目の当たりにするのを楽しみにしていました。
第一印象は「想像していたよりフワフワした子だな」という感じです。
少し癖の強い喋り方、他のメンバーにかける鋭いツッコミに魅力を感じ「このメンバーだったらこの子が推しかな」程度に思っていたのに、気づいたらグッズを買いまくってました。よく分からないけど惹かれる。そんな存在でした。

しかしある日、推しを決定的に好きになるきっかけがありました。
推しがYouTubeで配信をしていた際、いつものようにフワフワした喋り方で視聴者からのコメントに反応していた推し。
どういう展開でその話題になったのか覚えていないのですが、あるコメントを見た推しが「無理しないでね。頑張り過ぎちゃ駄目だよ」と言ってきたんです。
いつものフワフワ口調はありませんでした。その後30分ぐらい視聴者に向けて「絶対に無理し過ぎないでね」「自分を大切にしてほしい」と語りかけていました。

私はボロボロに泣きました。
私はこれまで仕事に、趣味に、人間関係に、いつもオーバーワークの人間でした。
友達や病院やカウンセラーさんに嫌というほど「無理しないでね」と言われてきた私です。正直、そんな言葉は聞き飽きたし、私の心には刺さらない言葉でした。

でも、推しの語りかけは何故か私に深く刺さりました。
推しが喋り終わったあと呆然としながら「あぁ自分を大切にしないとなんだな」と思えたんです。


推しの言葉にボロ泣きした日からだいぶ経ったある夜、私は踵に痛みを感じました。
「どこかでぶつけたかな?」と思い湿布を貼って寝たところ、朝には激痛に。
その日は朝からアルバイトがあり、急にシフトを変わってくれる人もいないだろうと無理やり出かける準備を始めたのですが……あのときの推しの言葉を思い出しました。
「無理をしてはいけない」
すぐさま、アルバイト先のスタッフに連絡しシフトの代理を見つけました。夕飯係も家族に事情を話して代わってもらいました。
その後も痛みは増していき歩くどころか立つこともできなくなった頃、流石に自分でも思いました「休んでよかった」と。

病院を受診したところ痛風と診断されました。
日頃、お酒を飲む習慣はないのですが水分の摂取を怠ると痛風の症状が出ることもあるそうです。
あのまま、アルバイトに無理して出ていたらと思うと怖いものですね。

「自分を大事にしてほしい」この言葉は私の心のなかで響き続けています。
前回の記事で体調を崩した時にも推しの言葉がありました。おそらく、これからの私の人生で何度も反芻することでしょう。
推しに助けられた私は今日も推しを推していきます。うちの推ししか勝たん。



この寄稿者の前回記事↓




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