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不適切報道大賞2024 印象操作部門ノミネート① テレビ朝日・韓国大統領戒厳令に抗議するデモ隊女性の印象操作

2024年12月3日22時23分、韓国大統領の尹錫悦は、彼は韓国の主要野党の共に民主党が朝鮮民主主義人民共和国に追従し「反国家活動」を行っていると非難を行い、YTNテレビでで生放送された演説の中で戒厳令を宣言しました。

戒厳令当日には、国会をとりまく韓国兵に、デモ隊が接近する状況がありました。
これについて、テレビ朝日系列のワイドショー番組『モーニングショー』は、武装した韓国軍の銃口が、デモ隊女性に向いたシーンを取り上げ、「胸に銃」というテロップで放送を行いました。


この場面については、現地での撮影映像が現地メディアやSNS上にて出回ることによって、デモ隊女性が兵士の銃をつかんで離さず、もみあいになった最中の出来事だったと判明しています。

また、2時間で収束したとはいえ、隣国での非常事態に、米CNN、ロイター通信、英BBC、アルジャジーラなど多数の海外メディアが速報を出し、リアルタイムの報道を行いました。一方、日本のテレビでは緊急速報や臨時ニュースを報道することはありませんでした。
現地には日本の新聞社の特派員も向かっており、Twitter等のネットメディアを介すればリアルタイムで情報を得ることができました。現地の情報がテレビで即時放映されなかったことについては、日本のメディア会社の方針や意向、もしくは記者クラブを始めとした日本のメディアの慣習によるものであった可能性も考えられます。

海外大手メディアが速報として大々的に扱った戒厳令ですが、日本のテレビ番組ではリアルタイムの発信が行われず、SNSや海外ニュースで情報を得る必要がありました。情報不足の状態の中で、現地の情報を精査して扱わず、扇動的な手法で報じたテレビ朝日系列・モーニングショーの本放送は、切り取り部門にノミネートするにふさわしいと考えます。

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