不思議な言い伝え
昔、住んでいた田舎には、
色んなルールがあった。
霊柩車を見たら親指を隠せ。
墓や地蔵様にボールを当てたら、
小指を噛んで10数えろ。
さすがに、
お墓にボールをぶつける歳でも…というより
お墓の近くでスポーツをすることはなく、
この記事を書くまで、
すっかり忘れてしまっていた風習。
でも親指を隠すのは、
派手な霊柩車が走っていた頃は、
長年の習慣でつい条件反射でやっていた。
人に見られると、
恥ずかしいので手を前で組みながら…。
これらの言い伝えには先駆者がいる。
きっと、
親や神仏への感謝を忘れないよう、
始めたことなのだろうと想像する。
だが中には意図のわからないものもある。
麻雀の九蓮宝燈という役満で上がると、
その麻雀牌を焼かなければいけない。
これは全くもって意味不明。
確率的になかなか揃わない役ではあるが…。
妄想するに、
・九蓮宝燈であがったことで、
イカサマ疑惑の内輪もめで怪我人が出た。
・その人物がその役で大勝したのに、
帳消しにするような災難に見舞われた。
・麻雀仲間への威嚇として、
あの役満で上がると大変な目に合うと吹聴。
言い出したのは日本人だろうか…
それても中国人だったのでしょうか…
そんな解明されることがない、
エピソードを想像するのは楽しい。
今でもどこかでルールを守ってる者、
新たなルールを作ってる者がいるでしょう。
「食べてすぐ寝たら、
牛になるよ!」
「泣きながらご飯食べたら、
口から火が出るよ!」
不思議な不思議な言い伝えのお話。
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