#6 こどもの未来は地球の未来。結婚10周年を迎えて本音で考えるふたりの未来。
この記事は、
今、結婚生活や子育てを頑張っている世帯の人たち
これから、結婚や出産を控えて準備や情報収集をしている人たち
まだ、結婚も具体的ではないけど、2人の生活に興味をもっている人たち
そんな幅広い層に対して、来年で結婚10周年を迎える自分なりの実体験から考える事と、「子育て支援事業家」として、仕事柄多くの夫婦や家族と向き合って事業を推進していく中で考えている「こどもの未来」・「ふたりの未来」について、noteを書いてみようと思う。
1、自己紹介
自分なりのTIPSを伝える上で、まずは簡単な自己紹介をさせて頂くと。
2023年で結婚10周年を迎えるタイミングであり、妻と「2人の生活」という意味では約10年が経過して、この10年間の間にたくさんの価値観のアップデートがおきてきた。
▼キャリアなどに関してはこのnoteを参照ください
▼子育て論などもいくつかメディアや寄稿もさせて頂いているものはこちら
少し興味をもってもらいやすい(?)キーワードの一つに、「日本愛妻家協会」という不思議な団体の日本に4人しかいない内の1人として、「主任調査員」という立場もあったりする。
妻という最も身近な赤の他人を大切にする、日本独自の伝統文化かもしれない愛妻家というライフスタイルを世界に広める日本愛妻家協会
自分の実体験と合わせて本noteを執筆させてもらう上で、僕の場合は仕事も「夫婦」や「家族」と向き合う、子育て支援事業を生業としている。仕事柄、たくさんの「家族」の形に日常的にコミュニケーションを取る機会も多いし、行政関係者や企業担当者ともこういった話をする機会が多く、そんな経験も踏まえて考えることも書いてみたいと思っている。
特に、最近は「こどもの未来」というキーワードで2022年8月に以下の会社を設立した。
▼こどもの未来株式会社
「ふたりの未来」を考える上で、過去と現在と未来の時間軸で捉えると、
僕たちが生きる現在は、あの日の僕たちオトナが作ってきたもの。
これからの未来は、「今のこどもたち」が作っていくもの。
そんな持論も踏まえつつ、「フタリノ」 というキーワードも含めて思考を深めていこうと思う。
2、価値観すらライフステージの変化で変わるという事実
最初に伝えておきたいのは、今この瞬間に思っているみなさんの価値観もきっと可能性としては「結婚」や「出産」、またそれに限らず様々な外的な変化によって内面の考え方や価値観も変わる可能性があるということ。
つまり、今は結婚や出産を望んでいなくても、この先の未来で変化することがある前提でこの記事やアドベントカレンダーを読んでいくとより参考になるのではないかと思う。
なぜそんなことが言い切れるかというと、紛れもなく僕自身がライフステージの変化で大きく価値観が変わってきた人間だからだ。
2015年に長女を授かって、当時所属していた会社で初めてとなる約7ヶ月の男性育休を取得。
2018年に次女を授かった時も、転職した後に所属した会社で初の約2ヶ月の男性育休を取得。
僕は特に、「子育て」を通じて夫婦の関係性や家族の関係性、ひいては、社会に対しての関係性や価値観も変化してきたと感じている。
未来は変化し続けており、それは内面的な価値観も同様である
価値観すら変わるって、多分、経験してないと想像しにくいことだと思う。
例えば、女性は出産という尊い行為を経て、身体のホルモンバランスが変化をして様々な変化を体験する。よく妊娠中に食べ物の趣味が変わったり、性格が産後に変化したりするなどもそういったことが影響していると言われている。(本題と逸れるので深掘りせずこの辺に留めることにする)
僕自身でいうと、子どもを授かるまでは24時間働けますか♪の昭和的価値観で、とにかくガムシャラに働いて遊んで全力で生きてきた。(昭和生まれの世代もあるけど)子供を授かったタイミングが大きな変化であり、自分の価値観や夫婦の関係性、社会に対してどう向き合っていきたいか、など、いわゆる価値観が明確に変わった。
自分が憧れたり目指すべき像として「カッコいいオトナ」を想像していたけど、そこに明確に「カッコいい父親」という像が足された感覚がある。
(なお、ここでいう「父親」の像と「オトナ」の像は重なる部分もたくさんあるけど、価値観としての「父親」が自分の中に強く生まれた感覚)
いつ、そういった価値観が変化してきたのか。
改めて文章を綴りながら思い出すと、決して子どもが生まれたその瞬間ではなかった気がしている。
子どもが生まれた瞬間のことは出産立ち会いもできて、昨日のように覚えているけど、その瞬間に自分が父親になれたかというと、そんなことはなかった。
ここはやはり出産という行為を経験する女性との違いで、持論ではあるが、男性は徐々に父親になっていくパターンが多いと考えている。
2015年に長女を授かって仕事の段取りをつけて、約7ヶ月という当時では珍しかった男性の長期育休を取らせてもらって、自分なりに子育てと初めて向き合った期間。
楽しいことも多かったが、振り返ると、初めてキャリアが見えなくなり絶望した期間だったりもして、色んなことを妻と共に経験した。
というより、余裕がお互いなくなって関係性が悪化した時期もあった。
「子どもが生まれた瞬間はあんなに嬉しかったのに、仕事と子育ての両立って、なんでこんなに辛いんだろう。」
肉体的にも、精神的にも、金銭的にも、あらゆる側面で追い詰められていた気がする。
1人の時間も作りづらく、それでも前を向いて働き続けなきゃいけない。
毎朝5時に起きて当時住んでいた二子玉川を散歩する習慣にしていたが、また1日が始まるけど、きっと昨日と同じ1日しか進まないんだろうと、泣いていた時期を思い出す。
そんな毎日を変えるきっかけになったのは、コミュニティである。
特に先輩パパに相談する機会があった時に、「あ、辛いのは自分だけじゃないんだ」と素直に思える瞬間があって、そこから視野が少しずつ広がっていった。
子育ての悩みは子どもの月齢に応じて共通することも多く、相談できる人もできてきて、自分の価値観も変化していくのを感じていった。
カッコいいオトナじゃなくても、等身大の自分で十分なんだと感じた。
等身大のパパでいることに、今は喜びを覚えている自分もいる。
なお、その時助けてもらったパパ仲間と一緒にパパの社団法人もやってる。
似たような経験をする後輩たちにも、少しでもペイフォワードをしていきたい。
価値観が変わる体験。
これは、人生100年時代を生きている上で、未来に対してドキドキすることもあるけど、ワクワクする要素にもなると思う。
今、この記事を読んでいる人が楽しいことも辛いこともあると思うけど、
良くも悪くもその感情や価値観は永遠ではなく、揺蕩っていることを自覚すると良い。
未来を考える上で、個人的にお勧めしたい考え方である。
(どう過ごすのがお勧めかはまとめの章に後述する)
3、マクロでは、日本の人口数の減少が危機的な状況にある
ちょっと視点を変えてみよう。
個人の選択によって集積により結婚や出産の数が減っているのは様々な数字で現れている。
▼出生急減、22年80万人割れへ 人口1億人未満早まる恐れ(2022年12月2日)
誰もが知っているように日本は少子高齢化がグローバルの中でも特に顕著であり、特にコロナを経て直近では人口減少がさらに加速している状況にある。
これは当然、僕たちの価値観や生き方を反映させている結果であり、一つの事実としては、マクロとして国家としての単位では、大きな社会問題である。
でも、僕らが結婚や出産を選択肢ない理由はたくさんある気がする。
4、ミクロでは、選択肢が増えた自由と100人100通りの形
一方の見方では、僕たちには選択肢が増えたということもある。
「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」という某ウェディングメディアのコピーにある通り、僕たちには選択肢が増えた。
巷では、「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」というキーワードを耳にする機会も増えてきて、多様性を尊重する考え方が増えてきた。
選択肢が増えたということは、幸福なことである反面、各々の価値観が強く反映される。
結婚しなくてもいいし、子どもを産まなくてもいい時代。(当たり前のようだが、そうではない時代や現代でも国が変わればまだまだある)
僕は社会の最小単位は「家族」であると定義しており家族の集積が社会だと定義している。
(ここでいう家族は、結婚の有無/子どもの有無に限らず、家族だと定義)
価値観として、選択の自由が増えていることは個人としては歓迎であり、100人100通りの価値観であってよい。
同じように家族の在り方も、もっと自由であって良いと思っており、100家族100通りの家族像が、もっと増えていく方向性に可能性を感じている。
そんなダイバーシティを模したイベントを以前にパパ友たちと「ダディバーシティフェズ」という親父ギャグ全開でイベントしたのも懐かしい。
5、こどもの未来は地球の未来。子育てで大事にする3つの価値観。
長くなったが、
マクロとしての国家。
ミクロとしての家族。
そんな関係性のなかで、この記事を読んでいる人に何か少しでも参考になればということで、最後に僕が家族と向き合う価値観を記して結びとする。
⑴ 子育ては、「孤」育てにならないように、「個」育て「Co」育てを大事にする
「孤」独な子育てはよくない。
ワンオペと言われる子育ては、やはり大変なことが多い。
1人で子育てするよりも
2人で子育てしたほうが、喜びは2倍、辛さは半分。
10人で子育てしたほうが、喜びは10倍、辛さは1/10になる。
「孤」独に育てるよりも、協同(Co-Creation)して、「Co」育てをすることが大事だ。
夫婦で子育てを分担することも、両親共連携すること、頼れない環境にいる人は、友人や地域のネットワークを活用することをお勧めする。
(もちろん、そういったインフラがまだ整っていない環境も多くあるので、自分は子育て支援事業家として、この課題に向き合っていきたい)
さらに子育てには思い込みは必要ない。
「個」性を大事に、子育てに正解はないんだから、自分らしく。
100家族100通りの子育ての形があっていいのだから自信をもって。
⑵ 1人の時間も夫婦の時間も家族みんなで過ごす時間も等しく大事にする
無理しすぎない。
完璧主義はすぐに手放そう。
子育ては、仕事とは違ってコントロールできないことの割合も多い。
そんな理不尽や不条理にも多分、向き合う経験となるから、きっと耐えきれない事も沢山ある。僕もみんなもそうだと思う。
そんな時は、1人の時間を持とう。子どもがいない2人の時間も作るようにしよう。
夫婦の時間も家族の時間も、とにかく時間の持ち方を変えることが大事だ。
子育ては長期戦。マラソンみたいなものだから途中で休憩しながらいくのがおすすめ。
▼[ライフ]パパの子育て連載「家族円満の秘訣♪ 1人の時間、夫婦の時間、家族の時間」
この記事は2019年に書いて3年経過したけど、今も同じ価値観で子育てしている
⑶ こどもの未来は地球の未来で、こどもは未来そのもの
人は必ず変われる。
今の価値観も良くも悪くも変化する。
キッカケがあれば、人はワクワクする未来を信じられるようになる。
そんな風にある意味、楽観的に生きていることも大事だと思っている。
こどもの未来は地球の未来であり、こどもは未来そのもの。
そんなことを頭の片隅において生きていると、いつもよりちょっとだけ優しくなれるかもしれない。
こどもの未来、もしくは、本noteを読んで興味をもって頂いた方は、カジュアルにお話しできると幸いです。
こどもの未来株式会社 代表取締役会長 千葉祐大
1983年1月28日生まれ。東京都港区出身。2児の娘のパパ。
「子育て支援事業」をライフワークとしており、「ベビーテック」「子育てコミュニティ」「男性育休推進」等をキーワードに活動。2022年8月にこどもの未来株式会社を設立して現在は3つの会社の経営に携わりながら様々なコミュニティにも所属して活動中。
・こどもの未来会社代表取締役会長
・株式会社BabyTech&Community 代表取締役社長
・株式会社グースカンパニー 取締役
プライベートでは、「日本愛妻家協会」や「一般社団法人Papa to Children(PtoC)」等、複数のコミュニティに所属。育児セラピスト1級の認定講師でもある。
●HP https://www.kodomono-mirai.co.jp/
●Twitter https://twitter.com/Baccho1983
●note https://note.com/babytech2020
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