#21 仕事も夫婦関係もなめらかにする #ツキイチデート のすすめ
19歳、大学1年生のときに、高校時代からお付き合いしていた妻と学生結婚をしてから、早15年。今年3月には4人目が産まれ、6人家族になりました。なかなかの大家族ですよね。
ちなみに、結婚15周年は「水晶婚式」と呼ばれるそうですね。水晶が無色透明なことから「曇りのない信頼関係や、お互いに嘘のない関係を築く」という意味合いがあるそうな。
この15年間、離婚寸前まで夫婦関係が危機に陥ったことが何度かありますし、決して順風満帆だったわけではありませんが、少なくとも現段階では「曇りのない信頼関係や、お互いに嘘のない関係」が築けている気がします。
(念のため妻にも確認しましたが、「まぁ、そうかもね!」とお墨付き(?)をいただきました。笑)
「夫婦関係」に関する調査によれば、夫婦関係の山場は結婚15年目以降に訪れるそうです。
そういう意味では「これからが正念場」なので、エラそうなことは何も言えないのですが、「夫婦円満の秘訣はなんですか?」という質問をいただく機会が多いこともあり、いま一度考えてみました。
月に1度くらい、夫婦水入らずの時間をつくろう。
夫婦円満の秘訣というか、夫婦が良い関係性を築けるように意識していること、やっていること、やらないと決めていることはたくさんあるのですが、たった一つだけ挙げるとするならば、「ツキイチ夫婦デート」かなと思います。
以前、11月22日(いい夫婦の日)にこんなツイートをしました。
読んで字の如く、「平日日中、子どもたちが学校に行っている間に夫婦水入らずでデートに行く日を毎月設ける」というシンプルな話なのですが、これがとても良い時間になっています。
朝、子どもたちを学校に送り出してから、8時頃に自宅を出発して、子どもたちが学校から帰ってくる夕方までに帰宅するという形なので、半日夫婦水入らずで過ごせるわけです。
*3月に4人目が産まれてからは0歳児の娘も一緒なので正確には夫婦水入らずではないですが。笑
例えば、直近12月のツキイチデートは横浜に行っていたのですが、こんな感じのデートプランでした。
まあ、至って普通のデートなのですが、
・夫婦ふたりが行きたい場所・行きたいお店に行って
・家事育児以外の話題でたくさんおしゃべりして
・「今日は楽しかったね〜!来月はここに行きたいね〜」という話をしながら帰路につく
という時間を過ごせるだけで、お互いまた1ヶ月頑張れるんですよね。
たった半日の時間投資で、仕事もプライベートもなめらかに。
デートはデートなので、「どんなメリットがあるのか?」についてあらたまって書くのはとても野暮な気がするのですが、日々忙しく過ごしている読者の皆さんにとって、「夫婦でデートする時間を捻出する」というのは、なかなかのコストがかかることだと思うので、「コストパフォーマンスは、あります!」という話をしたいと思います。
ツキイチデートをはじめてから、かれこれ10年近く経つのですが、「お互い仕事や家事育児に追われていて、業務連絡以外のコミュニケーションが希薄になった結果、関係の質が悪化し、小さな喧嘩が頻発していた」ことがきっかけで、「思い切って平日に有給を取って、ふたりでデートに行こう!」とやってみたところ、お互いにとってとても良いガス抜きの場になったのです。
その結果、ギスギスしかけていた夫婦関係がとってもなめらかになり、家事や育児の分担もスムーズになり、さらには仕事にもより集中して取り組めるようになりました。
それ以前は「今日は仕事で遅くなる」と言うと「はあ…」とため息をつかれるようなネガティブな反応だったのが、デートの日以降は「わかった!頑張ってね!」とポジティブな反応になったのです。お互いに。
たった半日、時間を投じるだけで、これだけ夫婦関係も、家事育児も、仕事もスムーズになるのなら、なんて素晴らしいコストパフォーマンスなんだ・・・!と、とてつもない効果を実感したので、「できれば月に1度くらい、どんなに忙しくても3ヶ月に1度は夫婦でデートに行こう!」と定例化し、かれこれ10年近く #ツキイチデート を継続しているわけです。
「いやいや、仕事が忙しすぎて、平日に有給とって夫婦でデートなんてできないよ・・・」というご夫婦がほとんどかもしれませんが、ダマサれたと思って、まずは1回だけでも良いので、まずは行ってみてください!
平日がどうしても難しければ、土日にシッターさんや一時保育などにお子さんを預けて、その間を活用してデートに行ったり。半日が難しければ、2〜3時間程度でランチ+αに行くだけでも、全然OKです。夫婦水入らずで、日常から少しだけ切り離した空間で、家事育児以外の話題について話す時間をつくるだけで、思いのほか大きな効果があるので。
「関係の質が上がれば、思考の質が上がり、行動の質が上がり、結果の質が上がる」という『組織の成功循環モデル』(ダニエル・キム)は、会社組織のみならず、家族や夫婦にも応用できる考え方だなーと、結婚15周年を迎えてあらためて感じますし、関係の質を高め、維持するシンプルな方法として「ツキイチデート」はとても良い取り組みだなーと思うので、みなさんぜひ実践してみてください!
株式会社Mentally 代表取締役CEO 西村創一朗さん
複業研究家/HRマーケター。『複業の教科書』の著者。1988年神奈川県生まれ。大学卒業後、2011年に新卒でリクルートキャリアに入社後、法人営業・新規事業開発・人事採用を歴任。本業の傍ら2015年に株式会社HARESを創業し、仕事、子育て、社外活動などパラレルキャリアの実践者として活動を続けた後、2017年1月に独立。独立後は複業研究家として、働き方改革の専門家として個人・企業向けにコンサルティングを行う。講演・セミナー実績多数。LinkedIn認定インフルエンサー。Anker公式アンバサダー。2021年4月に一般社団法人パラレルプレナージャパンを設立し、共同代表理事に就任。
2017年9月〜2018年3月「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」(経済産業省)委員を務めた。プライベートでは中2長男、小5次男、小1長女、0歳次女の4児の父、NPO法人ファザーリングジャパンにて最年少理事を務める。
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