【やってみました】『自分でできるファミリーヒストリーを調べよう!』でルーツ調査をしてみました①序章「名字と家紋を知ろう」前編~名字編~
こんにちは!二見書房一般書籍編集部です。
『自分でできるファミリーヒストリーを調べよう!~ご先祖の発売足跡と家族の物語を辿って作るノート~』(ファミリーヒストリー記録社代表・吉田富美子著)絶賛発売中!📖
各種メディアや全国各地の講座で話題沸騰の、ルーツ調査専門会社・ファミリーヒストリー記録社の吉田富美子さん直伝、自分でできるファミリーヒストリー調査を一挙ご紹介!
先祖を過去にさかのぼっていく縦のヒストリー調査と、より身近な祖父母・父母といった近親者の若かりしころや自分との思い出を知る横のヒストリー調査を同時に行うことで、縦横のつながりと広がりを感じることができます。
実践型の書籍で、本を読みながら実際に自分で調査した戸籍謄本、郷土史などの資料、家系図、昔の家族写真、近親者からのヒアリング内容などを書き込み+貼り付け、一冊のファミリーヒストリー帖として保存できるノートが付いています。
担当編集もわが家のファミリーヒストリーを知りたい!ということで、本書をもとにファミリーヒストリー調査をやってみました。
今回から数回に分けてその様子をお届けします。ファミリーヒストリー調査を自分でもやってみたいという方はぜひ本書をお手元に、ご参考にしてみてください!
『自分でできるファミリーヒストリーを調べよう!』でルーツ調査をしてみました①序章
ではさっそくスタート!
ファミリーヒストリー調査の全容はこのような感じです。
序章では「名字と家紋の由来を調べてみましょう」ということで、
さっそく本書を用いて名字と家紋について調べてみます。
■名字を知る
まずはネットでも調べられる下記サイトで検索してみます。
・名字由来net
・日本姓氏語源辞典
名字由来net
すると、このような結果に。
つぎに、
日本姓氏語源辞典でも検索してみます。
非常に長くてちょっと読む気をなくしかけていますが……この中から気になったのは以下の2説。
父の出身が北海道であること、そして北海道に親戚がたくさんいます。青森県と北海道、地理的に近いのでは?と思い、ちょっと気になりますね。
そしてもう一つ。
真っ先に思い浮かんだのがこの説。盛岡市から漢字がいつの間にか変わっていった……のでしょうか?
さらに詳しく知るには本!ということで、
p15で紹介の『角川日本姓氏歴史人物大辞典』で「森岡」を見てみることに。
『角川日本姓氏歴史人物大辞典』によれば、「森岡」の名字は、
ちなみに、羽前、羽後は現在の山形県、秋田県を指します。
さらに続けてみていくと、ざっくりこんな感じ。
1 平姓 大和の名族
➡まったく聞いたことがないのでおそらく違う?
2 因幡の森岡氏
➡因幡は白兎の鳥取県。名字由来netにも出てきました。
3 越後の森岡氏
➡新説!ググってみたものの、「越後の森岡氏」は出てこず…文献を探す必要がありそうでした。
4 大浦氏族
➡先ほども出てきましたね。
5 雑載 神宮社屋に存し
➡新説! 要は神職の系図ということですね。
ここで疑問が・・・・・・
そもそも・・・・・・
江戸時代の武士の割合は約7%。残りのほとんどは農民でした。
『角川日本姓氏歴史人物大辞典』やネットでは代表的な武士などの記述しかありませんが、大前提として、代々逸話が語り継がれているなどがない限り、武士がルーツである確率は低いと思っておいた方がよいでしょう……!
森岡のつぎに漢字違いの「盛岡」もあったので、こちらも念のため見てみます。
大浦氏の族に盛岡氏がいたんでしょうか。
気になったのでググってみたところ…盛岡氏という氏族はネット上では見つからなかったものの、準国持大名南部氏が統治する盛岡藩という、現在の青森県下北・秋田県鹿角市・岩手県の多くを支配する広大な藩があったようです。なにか関連があるのかもしれません。
ちなみに、姓氏研究家の大家で同姓でもある森岡浩先生はご自身のHPで「森岡」姓についてこのように語られています。
高知県に「森岡」という小字があるとは!そしてここがすべての森岡姓のルーツ…(?)なのか(?)
たしかに、Webサイト「日本姓氏語源辞典」にも記載がありました。
ただ、ひとつ気になっている点が・・・・・・
私の父は北海道出身、祖父は富山出身と、北日本にルーツがあり、西日本に親戚がいるという話もこれまで聞いたことがありません。「高知県発祥」とすると、そこからご先祖が大きく北上する必要があります。そのため、この「高知県発祥」とは別のルーツ、ということはないのだろうか……?とも思っています。真相はいかに。
ということで、やはり?ネットと書籍の情報だけでは森岡のルーツを特定することはできませんでした。
調査はまだまだ継続中ですが、今回の名字調査の成果を別冊ファミリーヒストリー帖にまとめてみます。
次回は「家紋を知る」!
いままでほとんど気にしていなかった家紋について、掘っていこうと思います。