紅白戦?トレーニングマッチ?
「U24はリザーブチーム?」
明日、6/3(木)、当初組まれていたジャマイカ戦が相手の都合により中止となり、フル代表とU24代表が試合を行うこととなりました。
メディアでは「タブーに触れる」や「上のチームの重圧」なんて言葉が出ていますが、そもそもU24はリザーブチームという位置にいるのでしょうか?そのような認識がなかったため、全く意味が理解できませんでした。最初にリリースを見たときは「怪我の功名」を超える効果があるだろうなと期待感しかありませんでした。
メディアの意図はわかりませんが、こう言った言葉が出る要因として
①U24のカテゴリに在籍する選手の多くがフル代表に絡んできた
②年代カテゴリをヒエラルキーのように認識している
そんな感じなのかなと。単純に、U24(通常はU23)以下の代表はW杯の関係もあり年代ごとにカテゴライズされていて、そこより上は年代で区切られることがないというだけ。代表ということになんら変わりはない。
ということから考えると、今回の試合は純粋なトレーニングマッチ。「紅白戦」ではないということになるかと思います。紅白戦ならばフル代表を2チームに分けてやりますもんね。
楽しみですね!
「リザーブの重要性」
今回紅白戦という話が出たので、リザーブの意義、役割について少し。
以前、NTTドコモのチームビルディングを担当されている(株)Humanergyの福富さんがお話されていて「良いチームはリザーブ選手がしっかりと役割を全うしている」確かにと思いました。目の前に試合というものがあって、出場することができる人数はルールで決まっている。それであれば、出場人数ギリギリでチーム運営を行えば良いかというと、怪我もあれば体調不良者、出場停止など様々な理由で出場できない選手が発生する。そう考えるとギリギリの運営というものも現実的ではない。普通に考えれば、みんな試合には出たい。そのために練習しているのだから。じゃあ出られないときのメンタリティをどう持っていけばいいのか。
まずは、チームであるというところが前提にあるかと思います。チームとして試合に出ている。これが個人競技となると少し内容も変わります。なので当然出場している選手もチームの目標のためプレーします。であれば出ていない選手もチームのためにできることをする。言葉にして整理すると簡単ですが、人間そんなに単純でもありません。「出たい!!」「プレーしたい!!」当然の欲求です。そうなるとチームをマネジメントする上で最も大切となるのは、出場しない選手に対してどのようなアプローチをするのか。ありがちですが、試合に出る選手、ピッチの中で起こることを想定した選手に対してのアプローチが多くなります。ただそれでは本当に勝負がかかった場面で足らない部分が出てくるのかもしれません。ただ、こう言ったことは数値化しにくい問題でもあり、はっきりと可視化して説明することが難しい問題でもあります。「想い」というものは結果に対して影響力があるのは肌感覚では理解しています。あと、チームが一つになって試合に取り組めた結果良いものを得られたということも感じたことはあります。「たまたまでしょ」という言葉に反論できるだけの知識が自分にはありませんが、そう言ったことは現場レベルであるでしょう。だからリザーブ選手へのアプローチがしっかりとできているチームは強さを持てるということなのかもしれません。
こんな偉そうなことを書いていますが、自分自身も試合に最初から出れないということがあると、ただただ不満を抱えていた経験はあります。チームのマネジメントの問題ですね。
「ビジネスの場面ではどうか」
先日、ある経営者の方とお話をする機会がありましたが、中高生が試合に出れずにその原因を他人や他のものに押し付けるということが、情けない話ビジネスというか社会人でもあるという話になりました。「待遇に不満がある」「やり方に不満がある」ではそれに対して本当に自分自身で解決する努力をしているのか。大人ぶって「上司は変わらないから」とか「そんな会社だから」と他人に問題を転嫁することで逃げていることがないだろうか。実際自分の周りにもいましたし、意見がある割りには何もアクションを起こさない。アクションを起こさないということは現状に満足しているという無言のアクションだと思いました。
何かを変えたいと思ったら、アクションしないとできませんし、アクションを起こすことは労力もかなり費やします。そこから逃げるのであれば何も変わらないのではないでしょうか。
選手には「トライ&エラー」では自分は?とならないようにアクションし続けましょう。
明日の試合は本当に楽しみです。
真剣勝負のトレーニングマッチを期待しています。
スポーツは人生に夢と少しの狂気を与える存在であるために
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