自己紹介(慶應通信入学までの経緯など)
1 はじめに
はじめまして、sonoと申します。
慶應通信78期法学部乙類普通課程に入学し、学位取得を目指しています。
当初はネット上でこうした活動をするつもりはなかったのですが、実際に入学して履修を進めていく内に、自身の取り組みや成果を適宜に振り返ってフィードバックすることの必要性を認識し、記録を付けることにしました。
このような経緯上、基本的に自分自身のための情報ではありますが、私もnoteやXなどで通信生の諸先輩方が発信している情報を参考にさせてもらってきたこともあり、社中協力の精神から一応公開してみることとしました。
有用性があるかは分かりませんが、他の通信塾生や志願者、特に数が少ない法学部乙類普通課程の方にとり、何か有益な情報となれば幸いです。
2 慶應通信入学の経緯
2.1 出願を決めたきっかけ
私は大学に進学せず就職しましたが、元々地政学や軍事などが好きで、大学で政治学を学んでみたい欲求も少しはありました。法政や慶應などの通信教育課程を検討したこともあったのですが、メディアへの露出が多かった一部の教授などへのイメージから、「私学で左右偏りのない政治学を学べるのか?」という懐疑があったため、出願には至っていませんでした。
大学受験を経験していないため、大学での学問についていけるか不安があったことも、もう一つ大きな点でした。特に慶應には、「最高学府のひとつに通信制で通えるとは」と興味を抱きましたが、卒業は難しいとの定評に自分ではまず挫折するだろうと思い、二の足を踏んでいたといえます。
直接のきっかけとなったのは、昨年慶應三田キャンパスで開かれ、付き合いで一般聴講者として参加した国際安全保障学会です。「慶應ってこんな学会のホストをやれるところなんだ!」と衝撃を受けるとともに(やれるようになったのは比較的最近のようですが…)外交から戦後日本の安全保障史まで、慶應の教員を含む様々な研究者から活発な発表がなされているのを目の当たりにし、日本における安全保障研究が自分の想像を遥かに超えたレベルで自由に行われているのを実感しました。
そして、お土産の購入に寄ったショップで改めて慶應通信教育部のパンフレットに触れたことで、「挑戦してみてもいいんじゃないか」「例え卒業できなくても、その過程で何かを学べればいいんじゃないか」との思いを新たにし、その日の内から出願のための情報を集め始めました。
卒業が難しいという定評や卒論必須という(人によってはネガティブに捉えられる)ことも、それだけ高い基準に自己を高めることができるという解釈に、いつしか変わっていました。
2.2 出願へ
募集要項の把握が終わると、願書提出期間が始まる前から早速志望理由書の作成に入りました。「これくらいの文量、1日で書けなきゃこの先到底やって行けないだろ」という思いもあったため、集中して1日でほぼ全部をバーッと書いてしまい、大体2、3日くらいかけて推敲し、提出前に見直して、といった感じだったと思います。
志望動機書は、上記のような経緯を挙げ、興味関心のもとに様々な本を読んできている(=大学での学びに堪える意志と素養がある)ことをアピールしつつ、その上で改めて大学で体系的に学びたいと考えていること、学んだことを積極的に今の仕事や今後の人生に活かしていきたいことを中心に書きました。
書評はもちろん安全保障に関するものを選びました。背伸びしていると見られないようになるべく簡単な本にするか、それとも真正面から学術書を取り上げるかで迷いましたが、志望動機書で様々な本を読んできていると書いた以上、簡単な本ばかり読んでいると思われても困るなと思い、戦後日本の安全保障政策史について研究した学術書を選び、同書における著者の問いと結論、学術的意義と課題についてまとめ論じました。
慶應通信を選んだ理由は、「慶應を選んだ理由」と「通信教育課程を選んだ理由」の二要素に分け、「慶應を選んだ理由」として上記の経験や最近の慶應戦略研究センターの設立などから政治学や安全保障を学ぶ上で最適の大学だと考えたこと、高い水準のレポートや卒論が求められる特色をむしろ利点と考えていること、「通信を選んだ理由」として働きながら学べることを挙げました。
3つの文章の作成にあたっては、個々の論理性だけでなく一貫性が重要と思われたので、3つの内容をそれぞれリンクさせ、かつ重複したことを極力書かないように特に気をつけました。
また字数については、どれも細かい表現を駆使して調整し、敢えて指定字数にピッタリ合わせるようにしました。
一定の素養があることを示せれば合格できるとの情報に触れていたので、合否についてはあまり心配していませんでしたが、それでも合格通知が届いた時は、少しホッとしたことを覚えています。
3 今後の目標等
目標はもちろん卒業ですが、当面の目標は卒論指導登録に必要な総合教育科目36単位+専門教育科目7単位を最短の2年で満たすことです。
4年での卒業は簡単にできそうもないのは流石に分かっていますが、卒論指導登録ができれば図書館の貸し出しや電子ジャーナルが利用できるようになり、学習効率が上がります。この先関東からの転勤も見込まれるので、キャンパスが近い今の内になるべく単位を伸ばしたいところです。
履修計画を立ててみたところ、各四半期で2科目ずつ取れれば何とかなりそうなので、とりあえずは各期必ず2科目はレポートを出すことを更に当面の中間目標としています。
また、気が早いかもしれませんが、通信制の修士課程に進むことも少しだけ考えており、情報収集を進めています。
4 おわりに
noteやXなどを見ていると、慶應通信は母数の多さからか、塾生間の交流が非常に活発になされており感心します。(中には交流が主体になっているのではないかという人も見受けられますが…)
通信制大学での学びは基本的に自分との戦い、孤高の行為だと思っていますが、志を同じくする人から刺激を受けることも、戦いを続ける上でまた重要なことであると思います。
上記の通り、基本的には自分に向けた活動記録アカウントではありますが、他の塾生や志願者の方とも、何かの形で交流するきっかけとなれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。