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「with○○○」:「共生」にだまされるな!

思いついたら即投稿(書きなぐり)編

この写真、蟻は花から蜜をもらい、花は蟻に花粉を運んでもらっているのだろうか。もしそうならば、両方ともに利益を得ているので「相利共生」である。もし蟻か花のどちらかだけが利益を得ているのならば「片利共生」である。

片方のみが利益を得、もう片方が害を被っている場合は「寄生」と呼ばれる。いま時々目にする「with○○○」はこれに当たりそうだ。しかし、生物学的には「寄生」も「共生」に含まれるが、ウィルスは生物の定義からはずれているのだから生物学的な「寄生」ですらない。人間社会に蔓延してしまったウィルスは「with」するものではなく撲滅しなければならない!

そもそも「共生」という概念は生物学を超えて社会科学や人文科学の分野にまで拡張され用いられている。「共生」は「共に生きる」と書くので、とても心地良く響く言葉であるため、反論しにくく、異を唱えるには勇気がいる。

しかし今の状況下で「with○○○」を「共生」の意味で使われているとするならば(その可能性大と思うが)異議を唱えて然るべきである。「with○○○」だの「新しい生活様式」だのという言葉は、有効な対策も打てず(打たず?)われわれに犠牲を強いている事実を言葉巧みに隠蔽しているにすぎない。

人間が経済的利益を追求するあまり、超えてはならない自然との境界線を越え、いわば聖域を侵したことがこの状況のそもそもの原因であるとする識者は少なくない。いま「共生」を口にするならば、原点に立ち返って自然との共生とは何かを考えてみるべきである。そのことを沈思黙考する時間を神が与えてくれたと思えば、この状況もけっして無駄にはならないだろう。

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宙野牛頓
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