私に咲く一輪の花
かじかんだこの手を
あなたが優しく包んで
温めてくれたから
凍りついた心が
少しずつ解けてきた
あなたの笑顔に触れたから
偽りの私は枯れ
本当の私が芽吹始めた
あとは自分で花を咲かせるだけ
このまま花も咲かせずに
終わりたくない
大きな花でなくていい
可憐な花でなくていい
野に咲く小さな花みたいに
他の誰かの好みに合わせた花ではなくて
内側から輝く自分だけの色と形
そして優しい香りの花を咲かせたい
その花が咲く頃にきっと
あなたが見つけてくれる気がする
私の気持ちに気付いてくれる気がする
今でなくてもいい
そんな日が
いつか訪れますように