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雨の日のエトセトラ

今日は雨でおこもりだったので、いろんなインプットをした。
雨の日は、「冷静と情熱の間」のアオイのように過ごしたいタイプである。

▼インプット①:フランス映画

大学時代ゼミの教授であった中条先生の「フランス映画史の誘惑」。
なんと18年も積読していたのだが、やっと序章を読み始めた。
序章では、リュミエール兄弟が映画を生み出したところから始まるのだが、まだ世界の範囲が狭かった頃の映画の意味について考えたりした。
今のように一般人が自由に色々な場所・国々に行き来できなかった時代、自分が行ったことのない場所や光景を見られることがいかに画期的だったか。
そして、映画や動画といった概念も、ここ120年ほどでできた言葉・概念だと思うと興味深い。


▼インプット②:経済ニュース

WBSを見て、半導体新会社ラピダス発足のニュースでは、経営陣が東京エレクトロン・WD出身ということで、期待感が高まった。
日本の技術力を活かした産業を起こそうにも、日本の旧態依然とした組織や意思決定スタイルから脱却しなければ、グロースしないと思っていたためである。

他にも、アマゾンの物流拠点の最新技術拠点のニュースやテスラの国内新拠点のニュース、中国の「独身の日」のニュースなどを見ていると、世界ではどんどん既存のものがアップデートされ続けている。(最近の韓国のエンターテイメントなどを見ていても強く感じる。)
既存のものごとを アップデートして最先端を走り続けることで、新しい産業や価値が生まれ、憧れられる国、世界から人やお金が集まる国になるのではと考えた。
既成概念をアップデートするには、全体的に70点人材を育てるより、突き抜けた価値を創出できる天才をいかに生み出すかが重要なのかもしれない。
そのような天才・卓越した技術開発できる人材を生み出すには、専門人材を育成できる教育機関と、専門人材とともにビジネスに活かせる世の中になる必要もある。

▼インプット③哲学史

コテンラジオでは、レヴィ・ストロースの構造主義についての特集。
1回目では約2500年にわたる西洋哲学の歴史を、約25分で非常にわかりやすく、テンポよくインプットできる素晴らしい回。
キリスト教の出現によって、「世界とは」「人間とは」という哲学的な問いに「神様」ですべて答えが出るようになった(神様中心主義)ため、哲学が長きにわたって歩みを止めていたというのも驚きだったし、その後16世紀にデカルトによって人間中心主義の議論が復活してきたというのも興味深い。(デカルトは地動説を唱えたコペルニクスやガリレオと同じ時代を生きている)
また、特に好きだったのはヘーゲルの部分。
「歴史を振り返ると世界や人間は弁証法的なやり方で成長・発展している」と。
哲学って難しくて鬱々としていて近寄りがたいイメージだったが、人類にとってこんなに明るい解を出してくれるのかというのは発見だった。


知ることは楽しい。
いろいろな世界を知ることでポジティブになれる。

自分の可能性やこれからやりたいことは、こっちの世界にあるかもしれないし、あっちの世界にあるかもしれない。

雨の日の音やにおいに包まれて、ぜいたくな時間を過ごすというのもまた、自然からのギフトである。

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