キラリと左胸に輝く社章、マークに込められた歴代の想いとは。
皆さんの会社には"社章"はありますでしょうか?
社章とは会社や企業に属する社員が身に付けるシンボルマークのことで、古くから会社や団体への帰属意識や団結力などの意味合いを込めて使用されることが多いそうです。
こちらがフルノの現在の社章、実は3代目なのだそう。
どうやら会社設立当初から社章があったようで、過去の資料を探ると、初代、2代目の写真は入手できました。しかし60年以上前には3代目に変わっていたため、もはや社内にも当時の方は在籍しておらず。
現物は見れないのかなと諦めていましたが、駄目元で総務部に聞いてみたところ「実はちゃんと保管してますよ」と会社にあることが分かりました。
ありがたいことに今回特別に見せていただくことができました!
初代社章
こちらが古野電気の初代社章!
1948年に古野電気株式会社の前身『古野電気工業所』を長崎に設立した後に作られました。
鶴が翼を広げた形の中にカタカナで『フルノ』文字、長崎港は上空からみると鶴の形をしていることから鶴の港と呼ばれていて、そこから採ったデザインなのだそうです。
長崎の港を電子機器で広くサポートしていく、そんな気概を感じますね。
2代目社章
2代目が誕生したのは1955年。
フルノが実用化した魚群探知機が日本中に広がりを見せる、そんな時勢でした。そんな中、「日本を飛び出し、世界の漁船に魚群探知機を付けたい」という想いから創業者・古野清孝による『世界のフルノ』宣言がなされました。
そして舶用機器の総合メーカーを目指し、古野電気株式会社を設立。グローバルに展開していく願いを込めて、カタカナ文字から英語の「Furuno」に変更された社章となりました。
3代目社章
そして現在の3代目、誕生したのは1961年です。この年に兵庫県西宮市に本社工場を設立したことでリニューアルされたそうです。
このマークはフルノの事業・社風・イメージなどが込められているシンボルで
・フルノの頭文字である『f』を図案化
・魚を2匹繋ぎ合わせたようなイメージ
・初代、2代目にも使われていた電気マークを中心に配置
・フルノの主力製品である魚群探知機用の超音波振動子を型取ったもの
と多くの意味が内蔵されています。
こうして長年愛されているフルノの社章、もし皆さんがどこかでフルノ社員に出会うことがあれば、胸元に光る社章にもご注目くださいね!
執筆:高津 みなと
おまけ
社章の金太郎飴もあるそう!
どこかの展示会でゲットできるかも?!