エンジニア→人事へのキャリアチェンジは思っているより大変だった話。
こんにちは。furukyo です。
今年からジンジニア(エンジニア→人事へのキャリアチェンジ)としてチャレンジしています。ジンジニアとして半年間感じたことを率直に書かせていただきました。
※本記事は2024年 ジンジニア アドベントカレンダーの13日目です。
はじめに
今年は僕にとって非常に大きな変化があったタイミングでした。
初めての転職、初めてのジョブチェンジ、初めての業界、何もかも初めてなことだらけでした。
詳しくはこちら:入社エントリー
エンジニア→人事へのキャリアチェンジということでいわゆるジンジニアになった訳ですが、半年間ひたすら突っ走ってきたので、アドベントカレンダーを機に立ち止まってで振り返っていけたらと思っています。
こんな人に届けば!
キャリアチェンジを考えている人
ジンジニアに興味を持っている人
エンジニア→人事へのキャリアチェンジ(異業種転職)は正直大変だった。
今年の5月に転職を気にエンジニアから人事へポジションを変えるいわゆるキャリアチェンジをしました。自分で決めたことなので後悔はしていませんが、正直なところキャリアチェンジは思っていたよりも大変でした。
大変な理由は、単純に多くの事を同時に0からキャッチアップしなくてはならないからです。
僕の場合、キャリアチェンジの際にキャッチアップしなくてはいけないことは大きく分けて3つありました。
組織面
新しい環境(職場)に慣れ、組織の力学やカルチャーを知る
職種面
職種(人事)特有の知識をつける
業界面
業界特有のドメイン知識をつける
今改めて考えると、環境が変わる中で一度に多くの事をキャッチアップするのは難しいことですし、1つずつ着実にキャッチアップしていくべきだとは思うのですが、難しい状況がそこにはありました。
人事特有の難しさ
人事という職種の特性上、何を行うにしても影響範囲が広かったり、幅広い知識を知っておかなくてはならなかったりすることが多いのではないかと思います。
例えばですが、採用活動の場合、人事内で完結することは珍しく、事業部メンバーとの連携や経営陣との連携など必要に応じて周りのメンバーを巻き込むことが必要になってきます。
また、候補者をアトラクトする上で、業界特有の面白さや人事目線から見た情報提供など、多方面のキャッチアップが必要な状況があるのではないかと思います。これらは同時多発的にやってくるので、一つずつキャッチアップしていくのでは間に合わない為、最初から同時にキャッチアップしていく必要性がありました。もちろん全てを自分一人で完結させる必要性はないので、必要に応じて人に頼ることも必要なことだと思います。
しかし、転職したばかりの場合、メンバーと関係構築ができていなかったり、誰に頼るのが適切か判断することにパワーを使ってしまったりすることもあるのではないかと思います。
また、何か制度を改善する施策を行う際には、すでに運用が進んでいる制度やルールがあった場合、どういった背景で現行の運用になっているのかのキャッチアップから始めなくてはいけなかったり余計にキャッチアップコストがかかったりする現状にもどかしさを感じていました。(エンジニアで言うと、仕様書がないシステムをリファクタリングするよりリプレイスした方が早いといった感じ。)
正直いつの間にか風呂敷を広げすぎていた。
キャッチアップすることが多く、ずっと何か追いついていない感があったのですが、何事も最初が肝心だと思い、とりあえず何でも手を挙げていくスタンスで取り組んでいました。
それ自体は悪いことではなかったと思うのですが、職種柄影響範囲が多いのと、比較的緊急度が高い業務・差し込み業務が多く、想定していたよりもやりたいことが進んでいなかったり、人へボールをパスするのが遅れてしまったりすることがありました。
(初の転職ということもあり、環境を変えて大変なのは当たり前だと思っていたことも影響していると思います。)
結果的には、いつの間にか自分のキャパシティ以上に風呂敷を広げすぎていたこともあり、上司や周りのメンバーに掛け合い、タスクをコントロールすることになりました。(何とかコントロールできてよかった。)
周りのメンバーに恵まれていてよかった。
この半年間、大変な中でも楽しんで仕事ができたのは、周囲のサポートがあったからだと強く感じています。正直ここが合わなかったらどうなっていたことかわかりません。本当に右も左もわからない中で、人やカルチャーが合わなかったと思うと恐怖です。
職種関係なく、全ての人がサポートしてくれる環境で本当に良かった。
カルチャーマッチは本当に大事。転職する際も大事にしていた観点ですが、改めて重要性を感じました。
おわりに
実体験からするとエンジニアから人事へのキャリアチェンジ(異業種転職)は正直大変なのであまりおすすめしません。
可能であれば、現職の中でポジションチェンジ(職種に移ること)をおすすめします。
ポジションチェンジであれば、組織面と業界面の知識がある程度ある中で新たなチャレンジとなるので、キャッチアップのコストがある程度抑えられるのではないかと思っています。
僕の場合は、人に恵まれていたお陰で何とかやってこれましたし、今も楽しくジンジニアをやれています。半年経ってみてやっと組織面のキャッチアップが一定できた感はあるので、今後は今よりももっとエンジニア出身であることを強みにした人事ができるようやっていけたらと思います。