コンフォートゾーンからの旅立ち▶️Start-upログ⑧
アラフォー、バツイチ、頼りないドイツ語のままベルリン在住11年目。
服飾/舞台衣装デザイナー。コロナの都市封鎖により全劇場閉鎖=全仕事が吹っ飛んだことを機に、立ち止まり改めて仕事と向き合うことに。そこでの気付きを元に方向性をまるっと変え、一念発起で新事業を立ち上げる!と、いう。このブログは、そんな彼女の新たなる挑戦ドキュメンタリーである。
新事業の営業に向け、新しい名刺&ステッカーのための打ち合わせをグラフィックデザイナーと済ませた夜、わたしは意気消沈していた。
こうかな、ああかな、と2ヶ月程掛けて作り上げた刺繍デザインを撮影してデータ化し、微調整をかけ、デザイナーからサンプルとして受け取った画像を確認すると、、、
イメージよりもはるかにパンチが弱い。現物よりも随分とサイズが小さくなることで、線が細くなり刺繍だと見て取れない。何より何も心に響いてこない。愕然。。。
このデザインのまま行くか、新たに練り直すか、かなり悩んだ。
今回のデザインは、公式ロゴではなく、仲間を集めるための営業ツール。
今までのわたしなら、始めたのだから。と、いう理由だけで頑なにどうにか形にしているだろう。
今は、既に何かが回り始めている感覚がある。デスクにかじりついているより動きたい。これがないと手持ち無沙汰。不安。という気持ちを手放し、新しい名刺を作ることを一旦止めてみることにした。
数日後、初めてスタートアップミーティングに参加してみた。新しいことに挑戦することや人に会うことは好きなのだけど、大勢の知らない人たちに会う、ということにずっと苦手意識があった。天邪鬼で自信がなく、自分を売り込むことに尻込みしてしまう。極め付けは、前職場の競争が激しくて、気付けば人間恐怖症のようになってしまった。
自分の殻を破るために申し込んだ情報交換の場。そこへ手ぶらで行くことは無謀な気がしたが、行ってみないとわからない。
朝起きると、外は雨。無料イベントだし、ドタキャンしても誰も文句は言わない。「この一歩が未来に続いているんだぞ!」そう自分を奮い起たせ、弱気にならないようお気に入りの洋服に身を包み、外へ出た。
ミーティングは、家から自転車で15分。午前9時〜11時まで。
のんびりした雰囲気の中30人程の人たちが集まり、コーヒーを片手に自分のアイデアを話したり誰かのアイデアに耳を傾ける。この日のわたしのテーマは、兎にも角にも「自分から話しかけること。」
(このテーマに焦点を当てすぎて、写真を撮るのを忘れてしまいました。
次回の報告は、写真付きでお届けできるようにします!)
たくさんの人たちがわたしのアイデアを称賛し、誰かと繋げてくれようと頭をひねってくれた。まずは、それだけで感動もの。
そして、全員に聞かれたこと。「LinkedInアカウント持ってる?」
コロナ期間中にアカウントは開設していたものの、その後開いてもいない。。持参した既存の名刺を手渡したのだが、これが時代遅れのようで赤面モノだった。もちろん今後、紙媒体の名刺は作るが、個人レベルで繋がりを広げる必要がある今は、まずは手軽なSNSだよね〜とわかって、一歩前進。
今回は、バチっと噛み合ったご縁はなかったけれど、人に会うということを少し気軽に捉えられるようになった気がする。小さくて、大きな一歩を見落とさないように、先ずは、自分自身の変化や勇気に気付いてあげよう。
過去の経験からいつの間にか自分のコンフォートゾーンにしがみつくことに必死だったけど、知らないことを知ることは怖くない。もう誰かと自分を比べる必要もない。気に入らなければ、いつでも引き返せる。大丈夫。今の限界を超えるため、怖くて見ないふりをしてきたことに敢えて挑戦している今日この頃だ。
そして、間も無く名刺の新しいアイデアが浮かび、そちらを採用する方向で動いている。その話は、また次回。
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